17球団の開幕投手が決定、ドジャースは2年連続で山本由伸

クローシェ、スクーバル、ウェブ、各球団のエースがズラリ

March 17th, 2026

ワールドベースボールクラシックの熱戦が続く中、2026年レギュラーシーズンの開幕が迫っている。ここまで30球団のうち17球団の監督が今季の開幕投手を発表。ここでは、その顔ぶれを見ていこう。

オリオールズ:トレバー・ロジャース(初)

昨季序盤はケガの影響もあり、大部分をマイナーで過ごしたが、ロジャースは6月中旬からローテに定着し、最終的にはリーグ屈指の素晴らしい成績を残した。109回2/3を投げ、防御率1.81、WHIP0.90を記録。オリオールズは5年連続で異なる選手が開幕投手を務めることになり、左腕が開幕戦に先発するのは2021~22年のジョン・ミーンズ以来である。

レッドソックス:ギャレット・クローシェ(3度目)

アレックス・コーラ監督は2月10日、早々にクローシェを開幕投手に指名した。移籍から2年連続の大役となる。レッドソックスに加入した最初の2年間でいずれも開幕投手を務めた選手は、1923~24年のハワード・エムキー、1976~77年のファーガソン・ジェンキンス、1998~99年のペドロ・マルティネスに次いでクローシェが4人目となる。

ヤンキース:マックス・フリード(4度目)

ゲリット・コールとカルロス・ロドンの出遅れが決まっているヤンキースがフリードを開幕投手に指名するのは明らかだった。移籍1年目の昨季はコールが不在の中、エースとして見事な活躍を披露。フリードはブレーブス時代の2021~23年に3年連続で開幕投手を務めたものの、0勝1敗、防御率5.14に終わっており、初めての開幕戦勝利を目指す。なお、ヤンキースは2024年のネスター・コルテス、2025年のロドン、そして2026年のフリードと3年連続で異なる左腕が開幕投手を務めることになり、これは球団史上初となる異例の出来事だ。

レイズ:ドリュー・ラスムッセン(初)

レイズは3度目の右肘手術から見事なカムバックを果たし、昨季31試合に先発して防御率2.76をマークしたラスムッセンを開幕投手に指名した。ラスムッセンは2023年7月に右肘の内側側副靭帯断裂を修復するためにインターナルブレイス手術を受け、2023~24年の2年間は合計24試合(うち12先発)の登板にとどまった。

ブルージェイズ:ケビン・ゴーズマン(3度目)

ゴーズマンがブルージェイズで開幕投手を務めるのは、移籍5年目で初めて。過去には2017年にオリオールズ、2021年にジャイアンツで開幕投手を務めており、合計12イニングを投げて0勝0敗、防御率2.25となっている。

ホワイトソックス:シェーン・スミス(初)

ホワイトソックスは2024年のルール5ドラフトにおいて、ブルワーズがプロテクトしなかったスミスを全体1位で指名した。オールスターに選出されるなど、まずまずのルーキーイヤーを過ごし、今季の開幕戦ではブルワーズと対戦する。昨季は1度だけブルワーズ戦で登板しており、4月30日に5イニングを投げて自責点1に抑えたが、勝敗はつかなかった。

タイガース:タリック・スクーバル(3度目)

スクーバルは3年連続でタイガースの開幕戦に先発し、3年連続サイ・ヤング賞への挑戦をスタートさせる。タイガースで3年以上連続して開幕投手を務めた最後の投手は、2月10日に1年契約で古巣復帰が決まり、今季からスクーバルの同僚となったジャスティン・バーランダーだ。バーランダーは2008~14年に7年連続でタイガースの開幕投手を務めた。

アストロズ:ハンター・ブラウン(初)

昨季、ア・リーグのサイ・ヤング賞投票で3位にランクインしたブラウンが自身初の開幕投手を務める。アストロズでは、FAでタイガースに移籍したフランバー・バルデスが過去4年間、いずれも開幕戦に先発していた。

レンジャーズ:ネイサン・イオバルディ(6度目)

3月15日、スキップ・シューマッカー監督はイオバルディが3年連続となる開幕投手を務めることを発表した。ベテラン右腕は昨季、22先発で防御率1.73の好成績をマーク。イオバルディのほか、ジェイコブ・デグロムという選択肢もあったが、シューマッカー監督はイオバルディに大役を任せ、デグロムは4月3日のホーム開幕戦に先発することになった。

マーリンズ:サンディ・アルカンタラ(6度目)

マーリンズはアルカンタラに直近7年間で6度目となる開幕戦のマウンドを託す。6度の開幕投手はマーリンズ史上で断トツの回数であり、ほかに4度以上開幕投手を務めた選手は1人もいない(ジョシュ・ベケットが2003~05年、ジョシュ・ジョンソンが2010~12年に開幕投手を務め、それぞれ3度)。

メッツ:フレディ・ペラルタ(3度目)

ブルワーズから加入したトレードの目玉であるペラルタは、3年連続で所属チームの開幕投手を務める。過去2年も開幕投手を務め、偶然にも2試合ともニューヨークのチームとの対戦だった。昨季はヤンキースに敗れたが、2024年はメッツに勝利している。その試合、ペラルタはメッツに対して6イニングで被安打わずか1本、8三振を奪う素晴らしいピッチングを見せた。開幕戦では合計11イニングを投げて自責点3、与四球わずか2個に対して16三振を奪っている。

ナショナルズ:ケイド・カバリ(初)

2023年にトミー・ジョン手術を受け、直近3年間の大部分を欠場したカバリだが、メジャーでわずか53イニングしか投げていないにもかかわらず、初の開幕投手に抜擢された。27歳の右腕は昨季、10度の先発登板で48回2/3を投げ、防御率4.25、WHIP1.48を記録した。

カブス:マシュー・ボイド(3度目)

昨季、34歳のシーズンにして自身初のオールスター選出を果たしたボイドは、カブスの選手として初めての開幕投手を務めることになった。カブスは2024年にジャスティン・スティール、2025年に今永昇太が開幕戦に先発しており、左腕が開幕投手を務めるのは3年連続。ボイドはタイガース時代の2020年と2021年にも開幕投手を務めており、2021年はクリーブランドを相手に5回2/3を無失点に抑え、勝利を挙げた。

レッズ:アンドリュー・アボット(初)

エースのハンター・グリーンが右肘のケガで出遅れるため、レッズは3月8日、アボットを開幕投手に指名した。26歳の左腕は昨季、大きく飛躍を遂げ、メジャー9位タイの防御率2.87を記録。ベースボール・リファレンス版の総合指標WAR5.6はメジャーの全投手で6位という好成績だった。

ダイヤモンドバックス:ザック・ギャレン(4度目)

ダイヤモンドバックスは当初、2月14日の時点でメリル・ケリーを開幕投手に指名していた。しかし、2月25日にケリーは「背中のケガのため、開幕戦には間に合わないだろう」と発言。ダイヤモンドバックスはケリーの代わりに、ギャレンを開幕投手に起用することを決めた。ギャレンは今オフ、ダイヤモンドバックスと再契約。これで4年連続の開幕投手となる。ダイヤモンドバックスで4年連続開幕投手を務めるのは、2006~09年のブランドン・ウェブ以来である。

ドジャース:山本由伸(2度目)

ドジャースのワールドシリーズ3連覇に向けた戦いは、2連覇を達成した2025年の最初と最後にマウンドに立っていた投手で始まることになった。2年連続で山本が開幕戦のマウンドに立つ。日本人右腕は昨季、サイ・ヤング賞投票で3位にランクインし、ワールドシリーズでは3勝0敗、防御率1.02の大活躍でMVPを受賞。第2戦と第6戦に先発したあと、第7戦はリリーフで最後を締めくくり、3試合合計で17回2/3を投げた。昨季は東京ドームでの開幕戦だったが、今季は本拠地ドジャースタジアムで開幕戦を迎える。

ジャイアンツ:ローガン・ウェブ(5度目)

ジャイアンツはエースのウェブが5年連続で開幕投手を務める。エライアス・スポーツ・ビューロー社によると、5年連続はジャイアンツ史上2位の記録。殿堂入り投手のフアン・マリシャルが1964~69年に6年連続で開幕投手の大役を担っている。ウェブは過去4度の開幕戦で合計23イニングを投げ、0勝1敗、防御率3.91、25三振を記録。ヤンキースを相手に、自身の開幕戦初勝利を目指す。