【打者パワーランキング】大谷&誠也ラインクイン

ジャッジが連続1位

May 30th, 2025

打者のパワーランキングでは、ジャッジ&大谷ショーは続いている。

そして日本勢では、カブスの鈴木誠也(30)が今季初ランクインした。

ジャッジと大谷翔平(30)が、前回に引き続きMLB.comの打者パワーランキングを支配しているのは当然とも言える。2025年もこの2人の現役MVPは絶好調だ。ただし、今回は新たにランクインした注目選手たちもいる。

このパワーランキングは、MLB.comのデータチームが作成した独自の指標に基づいており、最近のパフォーマンス、今季通算の成績、過去365日間の成績の3つを評価。特に最初の2つに重きを置いてランキングを決めている。

以下が最新版の打者パワーランキング(すべて5月29日時点の成績)。

1位:アーロン・ジャッジ(ヤンキース)前回1位

ジャッジの打撃のすごさは、もはや言い尽くされた感がある。打率.391、出塁率.488、長打率.739、OPS1.227、81安打でメジャー1位。ア・リーグの得点数(51点)でもトップで、本塁打は18本。今のペースなら通算4度目の50本塁打シーズンとなり、ベーブ・ルース、マーク・マグワイア、サミー・ソーサに並ぶ歴代最多タイ記録になる。

2位:大谷翔平(ドジャース)前回2位

そして大谷。史上2人目となる3年連続MVP受賞が現実味を帯びてきた(達成者はバリー・ボンズのみ)。両リーグトップの20本塁打を放ち、昨年の54本を上回るペース。盗塁も11個を記録し、「60本塁打&30盗塁」の未踏記録に迫っている。大谷にしか描けない夢が、また1つ現実になろうとしている。

3位:フレディ・フリーマン(ドジャース)前回3位

「ただただ打つ男」フリーマンは5月の打率.388でシーズン打率を.359まで押し上げ、ナ・リーグ首位打者争いをリード。5月は24試合中、12試合でマルチ安打と絶好調。OPSでは大谷とナ・リーグ1、2位を争っており、上位3人の顔ぶれは前回と変わらず。

4位:ホセ・ラミレス(ガーディアンズ)初ランクイン

新顔の1人だが、驚きはない。J-Ramは常にリーグ屈指の打者であり、現在は21試合連続安打中。5月6日以降、打率.393、4本塁打、6盗塁、OPS1.101と爆発している。

5位:ラファエル・ディバース(レッドソックス)初ランクイン

スロースタートは過去の話。今季の打点数でア・リーグ首位(50打点)、特に5月はメジャートップの31打点を記録。4月26日以降の成績は、打率.364、10本塁打、36打点、OPS1.162と圧巻だ。

6位:カイル・シュワーバー(フィリーズ)前回9位

ナ・リーグの本塁打ランキングで大谷に次ぐ2位(19本塁打)。今月だけで10本を量産し、フィリーズを首位に導いている。5月19日には通算300号本塁打を達成した。

7位:カル・ローリー(マリナーズ)初ランクイン

ア・リーグ本塁打王争いのトップ(19本塁打)。昨季の34本塁打・100打点からさらに進化中で、OPS+は184(=リーグ平均比84%上回る)。捕手としてこの数値は特筆に値する。

8位:ライリー・グリーン(タイガース)初ランクイン

序盤は苦しんだが、ここ1カ月で急浮上。4月26日以降は打率.310、9本塁打、28打点、OPS.987。タイガースは現在メジャー最高勝率を誇るサプライズチームに。

9位:マニー・マチャド(パドレス)初ランクイン

5月に入り安打を量産。月間打率.356、4本塁打、OPS.993。これでシーズン打率は.313まで上昇し、ナ・リーグでもトップ5に入る。

10位:鈴木誠也(カブス)初ランクイン

鈴木、ピート・クロウ=アームストロング(PCA)、カイル・タッカーの活躍でカブスはナ・リーグ中地区の首位に立つ。鈴木とPCAは打点でナ・リーグ1、2位を走り、鈴木は51打点、PCAが50打点。誠也は14本塁打、OPS+は152と文句なしの数字を残している。