カーツを抑えた新人左腕アーノルドがプロ契約

大学時代に対戦し2三振

August 2nd, 2025

アスレチックスには、ジェイコブ・ウィルソンやニック・カーツを筆頭に、将来が楽しみな若手が数多く在籍する。そんな新進気鋭の集団に、また新たな有望株が加入した。

それが、今年のドラフトで全体11位指名を受けたジェイミー・アーノルドだ。実際に同年代の選手たちが躍動している姿は、年齢関係なく、夢の舞台で活躍することができるという何よりの証明になっている。特に、プロ入りからわずか9カ月で昇格したカーツの存在は大きい。

「カーツと同じチームでプレーできるなんて最高だよ。大学時代に2年間対戦したけど、すごく良い選手だった。今こうして同じチームにいるのが信じられないし、早く彼をサポートできるようになりたい」とアーノルドは語る。

フロリダ州立大学に在籍していたアーノルドは、大学時代にカーツとの真剣勝負を何度も繰り広げた。2023年にはシングル2本と四球を許したが、翌2024年には2打席連続三振に仕留めた。1試合で4本塁打を放ち、ルーキー史上初の快挙を達成したカーツ相手としては、まずまずの戦績だ。

「1年生のときは敗れたけど、2年生では2三振に抑えた。あと1打席は敬遠だったんだけど、それはちょっと悔しかったね。彼は本当にすごい選手だよ」とアーノルドは振り返る。

7月28日(日本時間29日)のマリナーズ戦前にプロ契約を結んだアーノルドは、アスレチックスの選手たちとフィールドでワークアウトを行った。昼食は両親、兄弟姉妹、そして恋人も同席し、デービッド・フォーストGMやマーク・コッツェイ監督と食事を共にした。

コッツェイ監督は、アーノルドの能力の高さはもちろん、その成熟した性格にも感銘を受けたという。

「彼が加わってくれて本当にうれしい。大学生としてはかなり成熟していて、野球に対するアプローチや、自分が得意なプレーをよく理解している。彼の性格をよく表していると思う。ドラフト指名選手全員でアリゾナに集まった時も、1週間しか一緒にいなかったのに多くの仲間とすぐに打ち解けていた。それだけでも十分印象的だよ」とコッツェイ監督。

さらにコッツェイ監督は、アーノルドが大学時代にカーツを圧倒した話にも反応し、ファーストの大砲にからかうようにこう言った。

「6球で6ストライク、2三振。去年、アーノルドにやられたってことで、ニックは彼の指名にめちゃくちゃ興奮してたよ」と笑みを浮かべた。

今回のトレードで、先発のJP・シアーズとクローザーのメイソン・ミラーという重要な2人を放出したが、その決断を可能にした理由のひとつがアーノルドの加入だ。21歳の左腕は、球団が誇る若手投手陣の中に加わり、将来のローテーションを支える存在として期待されている。チームには既にMLBデビューを果たしたルイス・モラレス(球団3位プロスペクト)や、シアーズとミラーの交換要員として獲得したブレイデン・ネット(同5位)もいる。

アーノルドは今後数週間、調整期間を経て正式にプロキャリアをスタートさせる予定だ。

この春の大学シーズンでは2年連続となる防御率2.98を記録し、84回2/3で119三振を奪った完成度の高い投手であり、順調にいけば1年後にはウィルソン、カーツとともにメジャーの舞台に立っているかもしれない。

「チームの皆と会えて最高だった。すごく若いチームだから、早く自分もここで貢献できるようになりたい」とアーノルドは語った。