ヤンキースのアーロン・ジャッジが右肘の修復手術を受ける必要がないと、アーロン・ブーン監督が15日(日本時間16日)の会見で明かした。シーズン終了後に行われたMRI検査の結果に異常はなく、順調に肘の回復が進んでいることが確認された。
「MRIでは屈筋群の回復が順調に進んでいることが分かった。シーズン終盤も良い状態で終えたので、アーロンに手術は必要ない」とブーン監督は説明した。
ジャッジは7月に右肘の屈筋損傷で負傷者リスト入りし、8月上旬にDHとして復帰。9月上旬にはライトでの守備を再開し、その後のレギュラーシーズンおよびポストシーズンでは比較的安定して外野を守った。ただし、送球面では負傷の影響が見られた。
ブーン監督は、2026年シーズン開幕時にもジャッジがヤンキースのレギュラー右翼手となるはずだと語った。
「オフの間は休養を取りつつ、筋力強化とリハビリを続ける予定だ。ただ、彼はシーズンを非常に良い状態で終えたと感じている。回復の進歩が確かに見られたからね」とブーン監督。
33歳のジャッジは、2025年シーズンに152試合出場し、打率.331、出塁率.457、長打率.688といずれもMLBトップの数字を記録。53本塁打、114打点を挙げ、四球(124)と得点(137)でもア・リーグ首位だった。苦手としてきたポストシーズンでも7試合で打率.500、出塁率.581、長打率.692、1本塁打、7打点をマークし、チームを牽引した。
一方で、アントニー・ボルピー(遊撃手)とカルロス・ロドン(先発投手)の2人が、シーズン終了後に手術を受けた。
ボルピーは左肩の関節唇の修復手術を受け、ロドンは左肘の遊離体除去と骨棘削除のための関節鏡手術を実施した。両選手とも来季開幕には間に合わない見通しだが、4月から5月の上旬には復帰できるとみられている。
