2メートル超えのジャッジはABSシステムで恩恵を受けるか

February 18th, 2026

アーロン・ジャッジは迷わなかった。

18日、スタインブレナーフィールドでのライブBP中、見逃し三振と判定されたヤンキースの主将は、ヘルメットを軽く叩いてABS(自動ボール・ストライク判定)チャレンジを申請した。

数秒後、左翼側のスコアボードに判定が表示され、ポール・ブラックバーンの投球は外角低めのボールだったことが示された。打席は続行となり、ジャッジは次の球を左翼へ強烈に弾き返した。今季導入されるABSチャレンジ制度が試合にどう影響を与えるかを示す場面だった。

「楽しみだよ。少し変な感じはする。自分は審判じゃなくて打者だからね。打席で『これはボールか? ストライクか?』なんて考えたことはない。打てると思えば、それはストライクだと感じる」とジャッジは語った。

身長6フィート7インチ(約2.01メートル)のジャッジのストライクゾーン判定は、長年審判を悩ませてきた。2017年のフルシーズン以降、ゾーン外の球をストライクと判定された数はジャッジが最多で、ムーキー・ベッツと並ぶ638回。他打者との差が最も大きいのは低めの球で、この期間中にジャッジは368回も低めのボール球をストライクと判定されており、次点のジョシュ・ベルの233回を大きく上回る。

「彼は野球界で最も誤判定を受けているゾーンの一人だ。あれだけ背が高いから、ひざ下をいつもストライクに取られてしまう。それはきついよ。長年そう判定されてきたから適応は簡単ではないかもしれないけど、彼が恩恵を受けるのは間違いない」とオースティン・ウェルズは語った。

恩恵を受けるのは他の選手も同様だ。18日のセッション序盤、トレント・グリシャムはヤンキースの有望株ベン・ヘスと対戦中に2度ABSチャレンジを行い、いずれも正しかった。グリシャムは球団内でも屈指のストライクゾーン判断力を持ち、昨季はメジャー4位の17.3%のチェイス率(ゾーン外スイング率)だった。

投手、捕手、打者はいずれもベンチの指示を受けずにチャレンジを申請できる。各チームには1試合につき2回の権利が与えられ、成功すればその権利は保持される。ジャッジは、特にスプリングトレーニング中は積極的に活用するようチームメートに促していると語った。

「感覚をつかまないといけないし、使わないといけない。いくつかの判定を正せたことで数試合勝ちを拾えるなら、それが地区(の順位)で並ばずに済む助けになるかもしれない」とジャッジは語った。

昨春、アーロン・ブーン監督はこの制度の熱心な支持者ではないと認めていたが、現在は徐々に受け入れつつあるようだ。ブーン監督は投手にもチャレンジを促していると述べており、この点は他球団のクラブハウスでも議題に上がっているようだ。

その一例として、ヘスはマウンドから帽子を軽く叩いてチャレンジを申請し、グリシャムに対する判定を覆した。

「今のところは問題ない。少しずつ進化していくだろう。投手の方がやや消極的かもしれないが、今は自由に活用してもらいたい。捕手よりも投手の方が的確に判断できる球種もあると思っている」とブーン監督は語った。

ウェルズは、この制度の恩恵を受ける可能性がある投手としてマックス・フリード、カルロス・ロドン、ゲリット・コールの名を挙げた。

「うちにはゾーンをよく理解している投手が多い。一方で、感情で投げる投手も多い。それは素晴らしいし、それが彼らの原動力にもなる。でも、自分が投げる球はすべてストライクだと100%信じていると、ゾーンを正確に把握するのはより難しくなる」とウェルズは語った。

終盤にジャッジが誤判定を受けたものの、チームにチャレンジが残っていないという状況があり得るのではないかという質問に、「それは起こるだろう」と指揮官うなずいた。

「自然な考え方は『1回は残しておかないと』というものだ。そうして結局、使わずに終わることもある。試合は二回、三回、四回で勝敗が決まることも多い」とブーン監督は語った。

「選手たちには上手に、そして積極的に使ってほしい。終盤に必要な場面が来ることもあるだろう。しかし、だからといってその前に使わなかった判断が間違いだったとも言えない。その”重要な場面”自体が訪れない試合もあるのだから」