大歓声の復帰戦で2発!ラッチマンが古巣カムデンヤーズで劇的な凱旋

September 4th, 2026

レッドソックス6-5オリオールズ】ボルティモア/オリオール・パーク・アット・カムデンヤーズ 9月3日(日本時間4日)

「おかえり!」

オリオールズファンから大きな拍手で迎えられた直後だった。アドリー・ラッチマンが、その復帰を強烈な一発で告げた。

初回の第1打席。左打席に入ったラッチマンは、オリオールズ先発ブランドン・ヤングのチェンジアップを右翼席へ。スタットキャストによる推定飛距離は377フィート(約115メートル)。MLB30球場中26球場で本塁打になる一撃だった。

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これだけでは終わらなかった。

六回の第3打席には、今度は初球のシンカーを右翼越えへ。打球速度は103.6マイル(約167キロ)、推定飛距離389フィート(約119メートル)の打球はMLB全30球場で本塁打になる完璧な一発だった。

ラッチマンにとって今季2度目の1試合2本塁打。前回は4月24日、同じカムデンヤーズで、レッドソックス戦で記録していた。

試合後半には、さらにヒーローが現れた。

七回には、右太ももに張りを抱えるセダン・ラファエラに代わって中堅で先発したイーライ・ホワイトが、2死から右翼線へ二塁打。続くアイゼア・カイナー・ファレファが右翼線へしぶとく転がし、同点にすると、八回2死からニック・ソガードが勝ち越し2ランを放ち、レッドソックスを逆転勝利で4連戦初戦を制した。

それでも、この日の主役がラッチマンだったことに変わりはない。

2019年ドラフトでオリオールズから全体1位指名された。だが、ここ数試合は健康面に不安がある。右肘を伸ばしすぎた影響で、先週のマーリンズ戦2試合を欠場。先週末にはヤンキースタジアムで3試合に出場したものの、痛みが再発し、マリナーズとの3連戦はすべて欠場していた。

そんなラッチマンの復帰戦は、まさに絶好の舞台だった。オリオールズからレッドソックスへ移籍してちょうど1カ月。古巣への凱旋試合でもあった。

試合前には「毎試合、ラインアップに入りたい。きょうは体調が良くて、戻ることができた。そういうタイミングになったんだと思う」とラッチマン。直近のMRI検査では腫れと骨挫傷が確認されたものの、靱帯に損傷はなかった。

チャド・トレーシー暫定監督も、ラッチマンを再びラインアップ復帰を喜んだ。

「良かったよ。古巣での復帰戦は狙っていたわけじゃない。ここ数日で状態が良くなった。それが一番のサインだよ。だからラインアップに戻すことができた」

レッドソックス加入後、ラッチマンは15試合、59打数で打率.170、出塁率.254、長打率.245と苦しんでいた。それでも、この日の60打席目、そして62打席目に強烈な一撃を放った。

「もう大丈夫だ」

2本のアーチは、そんなメッセージにも見えた。