両軍合計25得点の乱打戦を制して逆転サヨナラ勝ち

ヤンキースの新戦力リリーフ陣を次々に攻略

August 2nd, 2025

マーリンズ13-12ヤンキース】マイアミ/ローンデポパーク、8月1日(日本時間2日)

トレード期限にリリーフ投手を補強し、期待の新戦力がそろうヤンキース救援陣をマーリンズ打線が見事に攻略。乱打戦の末に13-12で逆転サヨナラ勝ちを収めた。最後まで諦めない執念が現在のマーリンズの勢いを支えており、6月13日以降は28勝14敗の好成績。最大16あった借金は2まで減り、勝率5割復帰が見えてきた。

試合途中までは完全にヤンキースのペースだった。四回にジャンカルロ・スタントンの9号3ランで先制し、五回にはジェイソン・ドミンゲスとコディ・ベリンジャーの連続タイムリーで3点を追加。マーリンズはこの時点で6点のビハインドを背負った。

しかし、五回にハビアー・サノーハの2号2ランなどで4点を返して2点差に。七回にトレント・グリシャムの19号3ランでリードを広げられ、試合は決まったかに思われたが、ヤンキース4番手のジェイク・バードを攻め、カイル・スタワーズの24号グランドスラムで一気に1点差に詰め寄った。

七回のマーリンズの攻撃はさらに続き、ヤンキース5番手のデービッド・ベッドナーからサノーハが3号ソロを放って同点に。2死一、三塁からアグスティン・ラミレスにタイムリーが飛び出し、10-9と試合をひっくり返した。

八回にアンソニー・ボルピーの17号ソロで追いつかれ、九回にはライアン・マクマーンとボルピーの連続タイムリーで2点を返されたが、ここでもマーリンズは諦めなかった。

ヤンキース6番手のカミロ・ドバルから1死一、二塁のチャンスを作り、ゼイビアー・エドワーズのタイムリーを右翼ホセ・カバイェロが後逸して12-12の同点に。そして1死三塁からラミレスがボテボテの打球を放つ間にエドワーズが生還し、サヨナラ勝ちとなった。

トレード期限にサンディ・アルカンタラやエドワード・カブレラを放出せず、戦力をキープすることを選択したマーリンズ。現在の勢いを維持することができれば、ナ・リーグのワイルドカード争いにおいて「台風の目」となる可能性もありそうだ。