プホルス監督、ドミニカ共和国の敗退「最後の1球に注目したくない」

6:34 AM UTC

アメリカ2―1ドミニカ共和国】マイアミ/ローンデポパーク、3月15日(日本時間16日)

運命に導かれているかのようなチームだった。唯一のワールドベースボールクラシック(WBC)優勝から13年、ドミニカ共和国代表は今大会、最初の5試合を圧倒的な強さで勝ち進んだ。本塁打数、得点数、チーム防御率のいずれも今大会トップの成績。15日夜(日本時間16日)、最強のアメリカ代表を強力打線が圧倒するための準備は整っていた。

しかし、準決勝の九回裏、同点の走者を三塁に置き、マウンドにはアメリカ代表のクローザー、メイソン・ミラー(27)。ヘラルド・ペルドモ(26)が見逃し三振に倒れ、試合は終了した。球はストライクゾーンを外れた低めに見えたが、ドミニカ共和国のアルバート・プホルス監督(46)は意に介さなかった。勝敗がたった一つの判定で決まることはないからだ。

アメリカ代表に1−2で敗れた後、プホルス監督は「最後の1球に注目したくない。批判するつもりはない。勝つ運命ではなかったということだ」と語った。

プホルス監督の指摘には一理ある。二回にジュニア・カミネロJr.内野手(22)が大会新記録となるチーム15本目の本塁打を放った後、ドミニカ共和国打線はほぼ沈黙した。同点を狙った終盤の3イニングでは、一発を狙いすぎたのか計6個の三振を喫した。最初の6イニングでの三振はわずか2個だった。

得点圏でも9打数2安打と振るわず、8残塁。七回にはペルドモの左中間への安打でオースティン・ウェルズ捕手(27)が三塁まで進んだが、ホームが遠かった。

試合後、ウェルズに代走を送らなかった理由について質問が出た。リーグ屈指の俊足を誇り、9回に代打で起用されたオニール・クルーズ内野手(27)を代走に出す選択肢もあったのではないかというものだ。

プホルス監督は、あの時点で正捕手を交代させる準備ができていなかったと述べた。ドミニカ共和国のロースターには、ほかにアグスティン・ラミレス捕手(24)しか捕手がおらず、その後の不測の事態への備えが十分ではなかった。

采配の是非はともかく、わずか1得点での勝利は難しい。ドミニカ共和国の投手陣は、アメリカ代表をガナー・ヘンダーソン(24)とローマン・アンソニー(21)のソロ2本による失点のみに抑え、健闘した。フリオ・ロドリゲス外野手(25)がアーロン・ジャッジ外野手(33)のソロ本塁打になりそうな打球を捕球して救う場面もあった。

ドミニカ共和国はWBCを去ることになり、今は惜しまれる結果を振り返るのみとなった。

アメリカ代表は17日午後8時(日本時間18日午前9時)からの決勝でベネズエラ対イタリアの勝者と対戦する。