【マーリンズ8−3パイレーツ】ピッツバーグ/PNCパーク 6月12日(日本時間13日)
マーリンズのサンディ・アルカンタラが、パイレーツ戦で通算1000奪三振を達成した。
ドミニカ共和国出身の30歳右腕は2017年9月にメジャーデビュー。2022年には32試合に先発して14勝9敗、防御率2.28をマークし、ナ・リーグのサイ・ヤング賞に輝いた。しかし、2023年シーズン終了後にトミー・ジョン手術を受け、長いリハビリを余儀なくされた。
復活への道のりを経てたどり着いた節目に、アルカンタラは感慨深げだった。
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「とても大きな意味がある。トミー・ジョン手術で離脱した時期がなかったら、もっと早く達成できていたかもしれない。でも、ここまで戻ってこられたことに感謝している。この記録は母をはじめ家族、そして支えてくれたチーム全員に捧げたい」
1000奪三振は投手にとって大きな勲章の一つだ。
「あと5つで1000奪三振というのは知っていたよ。メディアが話していたからね」
そう言って笑うと、「でも、きょうはそのことを意識するのではなく、試合に集中していた」と振り返った。
球速も100マイル(約161キロ)もマークし、「とても感覚が良かった。毎試合が完璧というわけではないけれど、自分の力をしっかり出せたと思う」と手応えを口にした。
アルカンタラは初回にブランドン・ラウから空振り三振を奪うと、その後も順調に三振を積み重ねた。そして節目の1000個目は、今季新たな武器として磨いてきたスイーパーで、ルーキーのタイラー・キャリハンを空振り三振に仕留めた。
「スイーパーは今の自分にとって大きな武器。その球種で達成できたのは特別だよ」
マイアミはこの勝利で6連勝。6月に入ってからは10試合で9勝を挙げ、4月24日以来となる勝率5割復帰を果たした。
クレイトン・マカラー監督も右腕を称賛した。
「ここ3試合は特に素晴らしい投球を続けている。あすがブルペンゲームという状況で8イニングを投げてくれたことは大きかった。サンディが先発する日は、長いイニングを投げて勝つチャンスを与えてくれるという安心感がある」
さらに「この球団にとって非常に大きな存在。若い選手たちにとっても素晴らしい手本だ」と語った。
試合後、クラブハウスの22番ロッカーには、1000奪三振の記念球がアクリルケースに収められていた。打者と異なり、投手の記念球は節目ごとに残る機会が多くはない。
初奪三振のボールは手元にあるのだろうか。
「弟がなくしちゃったんだよ。だから、この1000個目は誰にも触らせない。大事に取っておくよ」
長いリハビリを乗り越えてつかんだ1000奪三振。特別な意味を持つ白球をアルカンタラは大事そうになでた。