カブスのブレグマン獲得が移籍市場に与える影響は?

ホーナーまたはショウがトレード要員になる可能性も

6:00 AM UTC

10日(日本時間11日)、アレックス・ブレグマンカブスとの契約に合意したことが明らかになった。カブスのブレグマン獲得はフリーエージェント(FA)市場とトレード市場にどのような影響を与えるのか。MLB.comのマーク・フェインサンド記者が分析する。

【1】カブスはカイル・タッカーの穴埋めとしてコディ・ベリンジャーの獲得に動いているという噂が一部で流れていた。ブレグマンの獲得により、カブスはベリンジャー争奪戦から撤退するとみられるが、ベリンジャーとタッカーの争奪戦に本当に加わっているのはどのチームなのだろうか。

タッカー争奪戦は依然としてブルージェイズが最有力候補で、ヤンキース、メッツ、ドジャースなどが加わっている。タッカーはブルージェイズにとてもフィットする選手で、先月フロリダで面会して以降、大きな動きはないが、ほかに強力なオファーを提示するチームはまだ現れていない。

ベリンジャーとヤンキースの交渉は依然として難航しているとみられる。ESPNは再契約に向けた交渉が「行き詰まっている」と報じており、ヤンキースはベリンジャーが戻ってこないことを前提に動いているようだ。ただし、状況は常に流動的で、日々変動する可能性があるため、私としてはそこまで断言することはできない。メッツもベリンジャーに興味を示しており、ドジャースもかつてのスター選手の呼び戻しを検討する可能性がある。

【2】近年のカブスはFA市場でそれほど積極的に動いてこなかったが、今回のブレグマン獲得はサプライズと言えるのか。

カブスはオフシーズンを通してブレグマンに興味を示していたため、本格的に獲得を目指したのは驚くようなことではなかった。しかし、近年はFA市場に大金を投じていなかったため、再契約を熱望するレッドソックスを上回る金額を提示したのはサプライズだったと言える。タッカーと再契約できるくらいの出費をするつもりがなかったのは明らかだが、トレードでエドワード・カブレラを獲得することで先発補強を実現できたため、打者獲得のための予算を増やすことができたのだろう。

【3】ブレグマンはレッドソックスとの再契約が有力とみられていたが、再契約に失敗したレッドソックスはこれからどうするのだろうか。

レッドソックスにとって明らかな答えはボー・ビシェットの獲得に向けて動いていくことだろう。ビシェットを獲得できれば、ビシェットを二塁に据え、有望株マルセロ・マイヤーを三塁に回すことが可能になる。しかし、ブルージェイズがタッカー獲得に失敗した場合、ビシェットのブルージェイズ残留が現実味を帯びてくる。レッドソックスがビシェットを獲得できない場合、FA市場に残るエウヘニオ・スアレスが有力な選択肢となるだろう。

レッドソックスは外野陣と先発陣に余剰人員を抱えているため、FA市場で解決策を見つけられない場合、トレードによる補強が有力な選択肢となる可能性もある。ブレンダン・ドノバンは依然としてトレード市場で獲得可能だ。カージナルスのハイム・ブルーム編成本部長はレッドソックスのチーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)として多くの選手の獲得に関わったため、レッドソックスのファーム組織を誰よりも熟知している。

もちろん、ブレグマンの加入によってカブスの内野陣にも余剰人員が発生したため、ニコ・ホーナーやマット・ショウをトレードで獲得できる可能性もある。レッドソックスのクレイグ・ブレスローCBOはかつてカブスのフロントオフィスで働いていたため、元同僚であるカブスのジェッド・ホイヤー編成本部長との交渉を試みることも考えられる。

【4】ブレグマンの加入により、カブスは若手のショウをトレード要員にするのだろうか。それともショウを二塁に回し、ホーナーをトレードに出すのだろうか。トレードが検討されるならば、どちらの選手のほうが価値が高く、どちらの選手のほうがトレードの可能性は高いのか。

ショウはFAまでの保有期間があと6年残っており、1年後にFAとなるホーナーよりも間違いなくトレードの価値は高い。とはいえ、ホーナーはメジャーで実績を残してきた選手であり、ゴールドグラブ賞も2度受賞している。2026年のポストシーズン進出を目指すチームにとって、ホーナーのほうが安全な選択肢と言えるだろう。

さらに重要なのは、ショウが2027年にはホーナーの後釜として二塁を守ることがほぼ確定していることだ。よって、カブスにとって、ショウをトレードせずにキープすることは理にかなっている。カブスがショウとホーナーの両方をキープした上で、2026年はショウをスーパーユーティリティとして起用し、2027年から正二塁手として起用することは十分に考えられる。