若き日のクレイグ・カウンセル監督(55)は、「氷上の奇跡」のニュースが広まり始めた時、公共のそり滑り場にいた。あれから長い年月が経過した今でも、その情報がどのようにして雪の斜面まで届いたのか、カウンセル監督には分からない。それでも、当時の反応は鮮明に覚えている。
「突然、誰もがハイタッチをして、叫び、歓声を上げていた」とカウンセル監督は語った。
その歓喜は、1980年の冬季オリンピックでアメリカの男子ホッケー代表が旧ソビエト連邦に勝利した後のことだった。それは、フィンランドに勝利して金メダルを獲得する前の歴史的な勝利だった。当時9歳だったカウンセル監督は、その瞬間の歴史的な意義を完全には理解していなかったが、丘の上の歓声に加わるには十分な理解があった。
「誰もが熱狂していた」と同監督は語った。
「よく分からなくても、ロシアを好きになってはいけないということくらいは理解していた。9歳の時でさえね。とても愛国的な雰囲気だった」
そして旧ソビエト連邦への勝利から46周年となる22日(日本時間同23日)に時計の針を進めると、カブスの多くの選手とスタッフがチームミーティングのためクラブハウスに集まっていた。選手とスタッフは、今年のオリンピックでアメリカ男子代表がカナダに延長戦の末に勝利し、劇的な金メダルを獲得した結末を見届けた。これは、女子代表もカナダに延長戦で勝利して金メダルを獲得したことに続くものだった。
カウンセル監督と室内にいた全員が熱狂した。
「楽しかった」とカブスのスター三塁手、アレックス・ブレグマン(31)は語った。
「最高の時間だった。本当に素晴らしい。私は毎回オリンピックでアメリカを応援し、できる限り多くの競技を見ている。私たち全員が興奮していた。得点した時はクラブハウスで熱狂していた」
今春にワールドベースボールクラシック(以下、WBC)が控えていることを考えると、ふさわしいタイミングだ。
2026 World Baseball Classic
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ブレグマンは、3度の優勝を誇る日本に勝利し、金メダルを獲得するべく、チームメートのピート・クロウ=アームストロング、マシュー・ボイドらとWBCアメリカ代表に参加する予定だ。鈴木誠也(31)は、侍ジャパンでプレーするため、23日(日本時間同24日)に東京へ出発する予定だ。ジェイムソン・タイヨン投手(カナダ代表)、ミゲル・アマヤ捕手(パナマ代表)、ダニエル・パレンシア投手(ベネズエラ代表)、ハビエル・アサド投手(メキシコ代表)らが、カブス40人枠からのWBCに参加する。
鈴木は2023年のWBCを左脇腹のケガで欠場したが、日本代表は大会を通じて、そして優勝セレモニーでも鈴木のユニホームを飾っていた。鈴木は日本代表で中堅を守る予定であり、カウンセル監督は出発前のオープン戦で鈴木を同ポジションで2度先発出場させた。
カウンセル監督は、鈴木がカブスを離れている間も賢明に行動すると確信しており、この強打者にシンプルなメッセージを送った。
「存分に楽しんできてほしい」と同監督は語った。
「準備のやり方おいて、誠也は本当に良いプログラムを持っている。非常に勤勉だ。それは誠也の強みだから、自ら管理し、本当にうまくやると分かっている」
カブスのチームメート同士がWBCで対戦することになれば、アリゾナにいる選手たちはクラブハウスで観戦するだろう。22日のホッケーの試合は、国を代表してプレーすることに伴う誇りを垣間見る良い機会となった。
カウンセル監督は「試合の激しさが分かる。そして勝利した後の喜びや、敗れた後の失望を目にする。だからこそ、こういう舞台に立ちたいと思う。目指したくなる。その一部になりたいと願う。参加したいと思う人を、誰も責めることはできない」と語った。
ブレグマンは、WBCに向けて男子アイスホッケーの金メダル獲得が良いモチベーションになるかと問われ、笑みを浮かべた。
「やってやろう。勝ちに行こう。USAだ」と意気込んだ。
