レッドソックス、八回に13得点で逆転勝利

ブレグマン途中交代もディバース大爆発

May 23rd, 2025

ボストン、フェンウェイ・パークに、嫌なムードが漂ったのは五回裏。今季最も安定したパフォーマンスを見せていたアレックス・ブレグマンが、右太もも裏(右大腿四頭筋)の張りを訴えて途中交代したのである。

しかし、そのわずか1イニング後、チームはその不在を埋めるかのように爆発。六回に5得点の猛攻を見せ、さらに八回には13得点のビッグイニングを記録。オリオールズに19-5で逆転勝利を果たした。なお、この日はダブルヘッダーの予定だったが、第2試合は悪天候により翌日へ順延された。

この日の主役は間違いなくラファエル・ディバース。六回には右中間への3ラン、八回にはグランドスラムを記録し6打数4安打、自己最多の8打点という圧巻の成績を残した。八回の猛攻では、オリオールズが野手のエマニュエル・リベラを登板させた状況で、ボストン打線が一気に畳み掛けた。

ブレグマンは自身の状態について試合後に以下のようにコメントした:

「まだはっきりとは分からないし、一日一日の様子を見ながらという感じになる。今のところ力が入る感覚はあるし、明日起きた時の状態でだいぶ分かってくると思う」

異変が起きたのは五回の走塁時。一塁から二塁へ回ろうとした際に太ももに違和感を覚えたため、自らプレーを止めて交代を申告し、慎重にベンチへと戻った。

「2021年に左太ももを痛めたときは、もっとひどかった。最初の印象よりもポジティブな感覚はある」と、当時約2か月離脱した負傷と比較しつつ、楽観的な見方を示した。

レッドソックス移籍1年目となるブレグマンは、ここまで51試合197打数で打率.299、出塁率.385、長打率.553、11本塁打、35打点をマーク。まさに打線を牽引していた。

チームはすでに、一塁手のトリストン・カサスが左膝蓋腱断裂でシーズン絶望の状況にあり、これ以上の離脱は大きな痛手となる。仮にブレグマンが10日間の負傷者リスト入りとなれば、代わってマルセロ・メイヤー(球団プロスペクト2位)のメジャーデビューが現実味を帯びてくる。メイヤーは本来遊撃手だが、今季は二塁や三塁も経験済みだ。

そんな中で、試合を決定づけたのは六回の攻撃。ラファエラとデュランの連続タイムリーで3-2と逆転すると、続いてディバースが打球速度174キロ、飛距離約124メートル(408フィート)の3ランを右翼中段へ運んだ。オリオールズのグレゴリー・ソトが投じたスライダーを完璧に捉えた一打であった。

「すごくうれしかったよ。トレーナールームで治療を受けながら、ああやって味方が打ちまくるのを見てるのは最高だった」とブレグマンも笑顔で振り返った。

スロースタートに苦しんでいたディバースも、今や絶好調。満塁本塁打は過去5試合で2本目、キャリア通算7本目。現時点で打率.299、出塁率.415、長打率.557、12本塁打、47打点の成績を残している。

先発のブライアン・ベロも全幅の信頼を寄せる。「(ディバースの)最初の5〜6試合で成績が出なかったからって、活躍に驚いている人もいるけど、これが本来の彼の姿だし、僕らはそのことをずっと分かっていた」