ベシア夫妻が娘の死去を伝える

November 8th, 2025

ドジャースのアレックス・ベシアと妻ケイラは7日(日本時間8日)、インスタグラムの投稿で新生児の娘スターリングが10月26日に亡くなったことを明かした。

「私たちの小さな天使、永遠に愛しているし、いつまでも一緒にいるよ」と夫妻は投稿に綴った。

「私たちの美しい娘は10月26日、日曜日に天国へ旅立ちました。言葉では言い表せないほどの悲しみの中にいますが、彼女を心に抱きしめ、共に過ごした一瞬一瞬を大切にしています。この困難な時期に理解と支援を示してくれたドジャースに感謝します。野球界の仲間たちが寄り添ってくれたおかげで、私たちはこの現実を何とか受け止めることができています」

ベシア夫妻はポストシーズン中に第一子の誕生を待っていた。ワールドシリーズ開幕前日の10月23日、ドジャースは「極めて個人的な家庭の事情」により、左腕ベシアがチームを離れることを発表していた。

ドジャースはそれ以降、詳細を公表せず、夫妻が自分たちの時間で悲しみに向き合えるよう配慮した。球団はベシアの復帰を求めず、中継ぎ左腕は家族のためにシーズン終盤を欠場したまま、チームは2年連続のワールドシリーズ制覇を果たした。

球団編成本部長のアンドリュー・フリードマンはシリーズ開幕前に「彼にどんな形でもプレッシャーを与えたくなかった。これは野球よりもはるかに大きなことだ。私たちにできるのは、全力で支えることだけだった」と語っていた。

ワールドシリーズ中、チームメイトたちは常にベシアのことを思っていた。ドジャースの救援陣は第3戦以降、帽子に背番号「51」を記して登板。第6戦からはブルージェイズの救援陣も同様に「51」を書き込み、敵味方を超えた連帯を示した。

Dodgers and Blue Jays relievers etched No. 51 onto their hats during the World Series to honor Alex Vesia's family.

デーブ・ロバーツ監督は「これはまさにアスリートたち、メジャーリーガーたちの絆を示していると思う。彼らは皆『野球は自分たちがすることではあるけれど、それが自分そのものではない』と言う」とコメント。

「アレックスとケイラが直面したことを理解し、敬意を示した選手たちの姿は、胸が張り裂けるなんて言葉でも足りないほどの出来事だけれど、その行動は、互いへの深い尊敬と愛情を象徴している」と語った。

ベシア夫妻は、スターリングの死を悼みながら、野球界の人々や医療従事者たちから寄せられた支援への感謝を述べた。

「ドジャース・ネイション、ブルージェイズの皆さん、そしてすべての野球ファンの皆さん、愛と励ましを本当にありがとうございます。皆さんのメッセージやコメント、投稿をすべて拝見しました。それが私たちに大きな支えを与えてくれています」

「最後に、ケイラとスターリングを支えてくださったシダーズ・サイナイ病院とすべての医療スタッフの皆さんに感謝します。出会ったすべての方が、本当に素晴らしい方々でした」