2026年MLBオールスターゲームの先発メンバーは、ファンの手に委ねられている。7月14日(日本時間15日)にフィラデルフィアのシチズンズバンクパークで開催される第96回ミッドサマー・クラシックに向け、投票の第2フェーズが始まった。
第1フェーズの投票結果は6月25日(同26日)にMLBネットワークで発表され、各リーグの各ポジションで得票上位2人、外野手は上位6人が第2フェーズへ進んだ。
第2フェーズは米東部時間の6月29日正午に始まり、7月2日正午に締め切られる(日本時間6月30日午前1時〜7月3日午前1時)。ファンは24時間に1度、MLB.com/vote、30球団すべての公式サイト、MLBアプリ、MLB Ballparkアプリで2026 KONAMI eBaseball MLBオールスター投票を行い、オールスターゲームの先発選手に投票できる。
なお、第1フェーズで投じられた数百万票の中で、ブルージェイズのアーニー・クレメントとドジャースの大谷翔平がそれぞれのリーグで最多得票となり、自動的に先発出場枠を獲得している。
全体最多得票者
ア・リーグ:アーニー・クレメント、二塁手、ブルージェイズ――323万2932票
ナ・リーグ:大谷翔平、DH、ドジャース――334万1257票
クレメントがア・リーグ最多得票者としてここにいるのは、確かに少し驚きだ。ただ、ブルージェイズの内野手はファンに愛される存在となり、国全体の後押しを受けている。2025年に二塁と三塁を兼任しながら活躍したが、今季は二塁に専念しており、打率.292、OPS.750、ア・リーグ最多タイの20二塁打を記録している。昨年10月にも際立った活躍を見せ、73打数30安打、打率.411を記録し、単一ポストシーズンでの最多安打記録を樹立した。
大谷はドジャースの二刀流スターとして活躍を続け、2年連続でナ・リーグ最多得票者となった。打撃では打率.295、出塁率.414、長打率.549、17本塁打を記録しており、スロースタートの後は絶好調だ。第1フェーズの結果によりDHとしての先発出場は保証されたが、投手成績だけを見てもオールスター候補だ。防御率1点未満で6月に突入し、79回2/3を投げて防御率1.58、86奪三振を記録している。
第1フェーズでその他の上位得票者となったのは、アストロズのDHヨーダン・アルバレス(291万1655票)、ドジャースの三塁手マックス・マンシー(289万181票)、ヤンキースの外野手アーロン・ジャッジ(256万7404票)、ドジャースの一塁手フレディ・フリーマン(266万6008票)、ブレーブスの捕手ドレイク・ボールドウィン(251万8574票)、エンゼルスの外野手マイク・トラウト(251万1587票)、ロイヤルズの遊撃手ボビー・ウィットJr.(251万3492票)だった。
第1フェーズで各ポジションの上位2人、外野手は上位6人が第2フェーズへ進んだ。ただし、ア・リーグ二塁手とナ・リーグ指名打者は例外で、クレメントと大谷がすでに先発枠を確保している。
第2フェーズの先発選手は、投手と控え選手とともに、7月4日にFOXで発表される。
各ポジションで第2フェーズに進んだ選手は以下の通り。第1フェーズの得票数は次のフェーズには持ち越されないため、リセットされた状態での投票となる。
※すべての成績は日曜日の試合終了時点。
ア・リーグ
捕手:シェイ・ランゲリアーズ(アスレチックス)、アレハンドロ・カーク(ブルージェイズ)
ランゲリアーズは2025年終盤に好調だったものの、自身初のオールスター選出には間に合わなかった。しかし今年は、その年になりそうだ。打率.268、OPS.834を記録し、19本塁打はア・リーグ捕手トップ。彼と一塁手ニック・カーツは、危険なアスレチックス打線の中心になっている。
ランゲリアーズは第1フェーズで、カークに約60万票の差をつけていた。カークは左親指の骨折と脱臼により2カ月以上離脱した後、6月12日に復帰。17試合で打率.183、2本塁打、OPS.547にとどまっているが、それでも2度のオールスター選出経験を持つ捕手は、トロントのファンから約150万票を集めた。
一塁手:ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)、ベン・ライス(ヤンキース)
不調のシーズンであっても、ゲレーロはブルージェイズファンの後押しを受けている。第1フェーズでは約250万票を集め、ライスのほぼ2倍の得票で終えた。OPSはキャリア最低の.697で、2025年に23本塁打を放ったが、今季はまだ4本塁打にとどまっている。それでもゲレーロには、過去6年で5度目となるオールスターゲーム一塁手先発の可能性が十分にある。
ライスは飛躍の2025年を経て、自身をさらなるレベルへ引き上げた。OPS.928はメジャー8位、22本塁打は5位タイで、ヤンキース打線の主力の一人となり、アーロン・ジャッジが負傷者リスト入りしている中でチームを支えている。ただ、第2フェーズでゲレーロを上回り、自身初のオールスターゲーム出場を確実にするのは簡単ではない。
三塁手:岡本和真(ブルージェイズ)、ジュニオール・カミネロ(レイズ)
岡本は2015年から2025年まで日本プロ野球のスターとして活躍した後、MLBにもよく適応している。ブルージェイズはオフに先発ディラン・シース、リリーフのタイラー・ロジャース、2025年KBO MVPのコディ・ポンセを獲得するなど大きく動いたが、岡本もその1人として期待に応え、OPS.785を記録している。19本塁打はチーム内で断トツで、チームで8本を超えている選手はいない。
カミネロは45本塁打、110打点を記録した昨年の球宴で三塁手として先発したが、それは負傷したホセ・ラミレスの代役としてだった。今年はカミネロ自身がさらにレベルアップしており、ファン投票で再び先発の座をつかむチャンスがある。2026年は出塁率を70ポイント以上伸ばし、キャリア最高の打率.292を記録。四球も47個選んでおり、2025年全体よりもすでに6個多い。
遊撃手:ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)、アンドレス・ヒメネス(ブルージェイズ)
ウィットは相変わらず総合力が高く、bWAR4.3でア・リーグトップに立っている。10本塁打、ア・リーグ最多の28盗塁を記録しており、キャリア開始から5年連続で20本塁打20盗塁を達成するペースだ。守備でもOAAで+15を記録し、MLB最高タイとなっている。第1フェーズで圧倒的な支持を受けたのも不思議ではない。
ヒメネスがア・リーグ遊撃手部門で2位に入ったことで、ブルージェイズはすべてのポジションで少なくとも1人の最終候補者を確保した。堅実な守備を誇るヒメネスは今季も守備で優れた働きを見せており、OAAは+9で遊撃手ではウィットに次ぐ数字だ。打撃では打率.242、7本塁打、34打点を記録している。3度のゴールドグラブ賞受賞者であるヒメネスが、これまで唯一オールスターに選ばれたのはガーディアンズ時代の2022年だった。
外野手:アーロン・ジャッジ(ヤンキース)、マイク・トラウト(エンゼルス)、バイロン・バクストン(ツインズ)、コディ・ベリンジャー(ヤンキース)、ドールトン・バーショ(ブルージェイズ)、ヘスス・サンチェス(ブルージェイズ)
ア・リーグ外野手部門で得票上位2人となった選手はいずれも負傷者リスト(IL)に入っている。ジャッジは肋骨の疲労骨折で、トラウトは右ハムストリングの張りで離脱中だ。2人のうち、トラウトは復帰し、自身7度目、2019年以来初となる先発出場を果たせる可能性がある一方、ジャッジはオールスター後に復帰する見込みだ。IL入り前に打率.248、17本塁打、OPS.907を記録していたヤンキースのキャプテンは、キャリアで6度オールスターに先発している。2025年にはア・リーグの第1フェーズ最多得票者となり、自動的に先発枠を獲得していた。
好シーズンを送っているバクストンとベリンジャーはいずれも160万票以上を集めた。2025年に35本塁打を放ってオールスターに選ばれたバクストンは、今季25本塁打でヨーダン・アルバレスと並び、ア・リーグトップに立っている。OPS.898は、61試合出場にとどまりながらOPS1.005を記録した2021年に次ぐ、キャリア2番目の数字だ。一方のベリンジャーは、ヤンキースと再契約した後、その価値を証明している。打率.262、出塁率.361、長打率.446、11本塁打、10盗塁に加え、左翼で平均以上の守備を見せている。
トロントの外野のチームメートであるバーショとサンチェスは、いずれも初のオールスター選出を目指している。バーショは左手首の炎症でIL入りしていたが最近復帰し、復帰初戦で重要な本塁打を放った。2024年のゴールドグラブ賞受賞者は復帰後7試合で長打率.552、2二塁打、2本塁打を記録している。サンチェスは2月のトレードでアストロズから加入し、今季は長打21本、OPS.753を記録。期待打率は.277で、全メジャー打者の上位17%台に入っている。サンチェスはマリナーズの外野手フリオ・ロドリゲスをわずか2万8631票差で上回り、ア・リーグ外野手部門の最終候補6人に入った。
DH:ヨーダン・アルバレス(アストロズ)、ジョージ・スプリンガー(ブルージェイズ)
アルバレスは、クレメントを除くア・リーグのどの選手よりも多くの票を集めた。打率.311、出塁率.426、長打率.613を記録し、ア・リーグ三冠王の可能性がある。本塁打は25本でア・リーグトップタイ、打点は56で同5位だ。
スプリンガーは6月に入ってOPS.735と調子を上げ、シーズン序盤の出遅れを補っている。今季全体では打率.220、8本塁打、6盗塁、OPS.678。2025年には打率.309、32本塁打、OPS.959という際立ったシーズンを送り、ア・リーグMVP投票で7位に入ったにもかかわらず、オールスターには選ばれなかった。通算4度のオールスターに出場しており、最後はブルージェイズ2年目だった2022年だ。
ナ・リーグ
捕手:ドレイク・ボールドウィン(ブレーブス)、ウィル・スミス(ドジャース)
2025年のナ・リーグ新人王は、2026年さらに良い成績を残している。ブレーブスの捕手は打率.255、14本塁打、39打点、OPS.800を記録。腹斜筋の張りで4週間離脱した後、6月16日にILから復帰し、自身初のオールスターゲーム先発に向かっている。
現在、首の張りでIL入りしているスミスは6月5日以降プレーしていないが、それでも約190万票を集め、捕手として2年連続のオールスター先発を狙える位置にいる。スミスは6本塁打、キャリア最低のOPS.720にとどまっているが、ボールドウィンを上回れば、2018年と2019年のウィルソン・コントレラス以来となる、ナ・リーグ捕手での2年連続オールスター先発となる可能性がある。
一塁手:フレディ・フリーマン(ドジャース)、マット・オルソン(ブレーブス)
フリーマンは過去7回のオールスターゲームのうち5回で、ナ・リーグの一塁手として先発している。第1フェーズではオルソンに60万票以上の差をつけており、再び票を集める可能性が高い。MLB17年目のベテランはこれまで通り安定しており、強力ドジャース打線の中で打率.289、出塁率.379、長打率.492、13本塁打、45打点を記録している。
フリーマンがアトランタを離れてロサンゼルスへ移籍した際、その後任として獲得されたオルソンは、毎年のようにMLBトップクラスの一塁手であり続けており、2026年も例外ではない。20本塁打、52打点、OPS.874を記録しており、54本塁打を放った2023年シーズン以来最高のOPSとなっている。その2023年に加え、2021年と2025年にもオールスターに選ばれている。
二塁手:オジー・アルビーズ(ブレーブス)、ブライソン・ストット(フィリーズ)
オルソンと同じく、アルビーズも2023年以来最高のシーズンを送っている。OPSは昨季の.671から.758へ、約90ポイント向上。12本塁打を放っており、その中には先週のブルワーズ戦での劇的なサヨナラ本塁打を含む1試合複数本塁打も含まれる。守備でもOAAで+2を記録し、2022年以来初のプラス評価を受けている。
ストットも二塁で平均以上の守備を見せており、OAAは+2だ。その守備力に加え、7本塁打と、16盗塁成功で失敗なしという優れたスピードも備えている。6月には打率.276、OPS.777と調子を上げ、ブルワーズのスター、ブライス・トゥラングに30万票以上の差をつけて、2人目の最終候補枠を勝ち取った。
三塁手:マックス・マンシー(ドジャース)、アレック・ボーム(フィリーズ)
マンシーは第1フェーズで289万181票を獲得。16本塁打、OPS.863を記録しており、OPS.800超えは4年連続だ。2021年にDHとして先発したのに続き、自身2度目のオールスター先発を果たす好位置につけている。
チームメートのストットと同じく、ボームもスロースタートの後に調子を上げている。第1フェーズ終了時点でマンシーに約150万票差をつけられていたため、先発出場は難しいかもしれないが、2024年にフィリーズの一員としてオールスターに選ばれたボームには、メンバー入りする十分な可能性がある。オースティン・ライリー、アレックス・ブレグマン、マット・チャップマンといったスターたちが苦しんでいることも、その追い風になる。
遊撃手:CJ・エイブラムス(ナショナルズ)、ムーキー・ベッツ(ドジャース)
第1フェーズにおけるエイブラムスとベッツの争いは接戦で、約9万6000票差が明暗を分けた。それでも、2人はナ・リーグ遊撃手の中で明確なトップ2だった。エイブラムスは打率.275、出塁率.358、長打率.507、17本塁打、13盗塁を記録し、MLB最多得点を誇るナショナルズ打線をけん引してきた。
ベッツは昨季その連続出場が途切れるまで、8年連続でオールスターゲームに出場し、そのうち5度で先発していた。6月24日に通算300号本塁打を放ったことで、シーズン序盤の不振を乗り越え、6月にOPS.808と好成績を残したことで、ナ・リーグ代表として球宴に出場するチャンスを手にしている。第2フェーズでエイブラムスを上回れば、先発出場の可能性もある。
外野手:アンディ・パヘス(ドジャース)、ブランドン・マーシュ(フィリーズ)、ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)、テオスカー・ヘルナンデス(ドジャース)、フアン・ソト(メッツ)、マイケル・ハリス2世(ブレーブス)
MLB最高勝率を誇るドジャースは、オールスター最終候補に多くの選手を送り込んでおり、外野も例外ではない。パヘスは第1フェーズの投票でナ・リーグ外野手全体のトップに立った。29日を迎えた時点でのbWAR4.0は、すでに2025年通年の3.7を上回っている。打率.267、OPS.799、守備でもエリート級の成績を残すパヘスには、自身初のオールスター選出の可能性が大いにある。マーシュも同様で、メジャー6年目で最高のシーズンになっている。打率.321はナ・リーグ4位で、キャリア最高のOPS.863を記録し、強力なフィリーズ打線の中で新たな主力打者として台頭している。
アクーニャは第1フェーズでナ・リーグ外野手の上位3人に入り、通常であれば先発に向かう位置にいるが、6月9日から左ハムストリングの張りで離脱しており、オールスター休みまで欠場が続く可能性が高い。5度のオールスター選出経験を持つ、2023年のナ・リーグMVPが出場しなければ、チームメートにとって追い風になるかもしれない。2022年のナ・リーグ新人王であるハリスは、昨季MLBの規定到達打者の中でも最下位クラスに苦しんだ後、見事な復活をとげ、打率.297、14本塁打、43打点、OPS.825を記録している。
ヘルナンデスは29日に第2フェーズの投票が始まった時点では、左ハムストリングの張りによりまだ負傷者リストに入っていたが、同日に復帰。2021年にブルージェイズで、2024年にドジャースでオールスターに選ばれており、IL入り前は7本塁打、OPS.785を記録していた。ソトはメッツ1年目だった昨季以上の成績を2026年に残しているが、19試合を欠場している。ニューヨークのスーパースターは打率.300、17本塁打、ナ・リーグトップのOPS.972を記録している。
