2026年シーズン序盤の大谷翔平(31)は、やはり大谷だった。5本塁打、OPS.910をマークし、48試合連続出塁を継続している。しかし、オフに総額2億4000万ドル(約360億円)で加入したカイル・タッカー(29)は依然として本調子ではなく、元MVPのムーキー・ベッツ(33)は右腹斜筋の張りで負傷者リストに入っている。
それでも、ドジャースは14勝4敗のメジャー最高成績で開幕スタートを切った。スーパースターが本来の状態になくても白星を並べられるのは、戦力が充実し過ぎている証拠だ。
しかし、この選手層の厚さは歴史的なペースにある。
ドジャースの7、8、9番打者は打率.328、出塁率.385、長打率.550を記録。wRC+(リーグ平均を100とし、球場補正を施して打撃の生産性を評価する指標)は160に達している。
確かに、まだサンプルサイズは小さい。しかし、OPS.935は開幕から18試合時点の数字としては2011年のヤンキース(.950)以来の最高値だ。1961年のエクスパンション・エラ(球団拡張期)以降の下位打線によるシーズン記録も大幅に更新する勢いで2003年のレッドソックス(.838)を100ポイント近く上回っている。
打率.328は1996年のヤンキース(.289)を39ポイント、出塁率.385は1977年のホワイトソックス(.356)を29ポイント上回る計算だ。そして最後にこの勢いを維持できるかは別として、2026年のドジャースの下位打線は90本塁打ペース。2019年のツインズが記録した85本の最多記録を塗り替える計算だ。
その多くは、2025年にベースボール・リファレンスのWARで3.8を記録してブレークした新星、アンディ・パヘス(25)の活躍による。打率.409でメジャートップに立ち、OPS1.148は4位につけている。
しかし、控え捕手のダルトン・ラッシング(25)や、ベテラン内野手のミゲル・ロハス(37)、ベッツの代役を務める金恵成(キム・ヘソン、27)、主力のマックス・マンシー(35)らも大きく貢献している。
大谷がDHでの出場を外れた15日(日本時間16日)のメッツ戦では、代わりにDHに入ったラッシングが好機で満塁本塁打を放った。早くも今季4本目のアーチとなり、出場5試合で長打率は1.353に達している。
「(大谷から)自分の代わりに本塁打を打ってくれと言われたんだ。それがうまくいったんだと思う」とラッシングは語った。
ワールドシリーズ連覇中のチームにとって、勝利を重ねることはそれほど容易なことなのかもしれない。
