あとわずか1アウトまで迫った山本由伸のノーヒットノーラン。達成できなかった責任は誰にあるのか?山本の投球か、ジャクソン・ホリデイの “空気を読まない”フルスイングか、はたまたオリオールパークの設計者か。
誰を責めるも自由だが、外野手のアンディ・パヘスを責めるのは紛れもなく筋違いだ。
確かに、オリオールズの本拠地をあまり知らないファン、あるいは良く通うファンでさえ、パヘスがフェンス手前で止まり、ボールを見送ったことを疑問に思ったかもしれない。
しかし、映像で見るホリデイの打球と、実際のそれとは大きく異なる。当日に球場で働いていた複数のオリオールズ関係者が確認したところ、打球はフェンスと観客席の間にある黒い手すりに直撃しており、壁から約1.2メートル後方、かつ45センチほど高い位置にあった。(※下記画像参照)パヘスが『ゴムゴムの実』を食べていれば事情は違っていたかもしれないが、そうでなければつかむのは不可能だろう。
それでもホームランキャッチを試みるべきだったのでは?という声もある。しかし、パヘスが立ち止まった理由は、オリオールパークのスコアボードが原因と考えられる。
仮に、ホリデイの打球が数メートルでもファウルポールに寄っていたら、打球は高さ21フィート(約6.4メートル)の壁に当たって大きく跳ね返っていたはず。パヘスはそれを見越して、距離をとっていたのだ。
最も、これがドジャースのサヨナラ負けを正当化する訳ではない。地区最下位のチームを相手に2戦連続でサヨナラ負けを喫し、一つ前のパイレーツとのシリーズから続けて5連敗を喫した。
ポストシーズンに向けて、特に心配なのが救援陣だ。タナー・スコットは今季9度目のセーブ失敗となり、2023、24年の2年間でわずか6本だった被本塁打が今季はすでに10本に達した。6日(日本時間7日)は自責点ではなかったとはいえ、防御率4.56は不安が残る。
同様に、5日(同6日)は無失点投球を見せたブレイク・トライネンも、6日の試合は二塁打、死球、2四球を与えて3失点。防御率4.26に跳ね上がった。ロバーツ監督は、7日(同8日)に当面は救援陣の起用法を変えるつもりはないとしながらも、残り3週間で改善されなければ変更の可能性もあると認めた。
その一つの可能性が大谷翔平のリリーフとしての起用だ。右肘の手術から復帰し、本格的に二刀流としての復活をとげている大谷を、ポストシーズンではブルペンの一員として使う案もあるという。
「当然、その考えはある。現時点では答えられないが、勝つために最も可能性が高いことをやるつもりだ。翔平も柔軟に対応してくれるだろうが、まだ何も決定はしていない」とロバーツ監督は説明した。