チャップマン、史上9人目の通算400セーブ到達

September 6th, 2026

レッドソックス3-1オリオーズ】ボルチモア/オリオールパーク、9月6日(日本時間9月7日)

今季、レッドソックスの守護神アロルディス・チャップマンは特別な記録を続々と生み出している。

オリオールズとの4連戦でスイープを達成したこの日の試合で、史上9人目となる通算400セーブを達成。生涯忘れられない節目に到達した。

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チャップマンは九回、1死からピート・アロンソに安打を許したものの、最後は101マイル(約162.5キロ)の速球でクリスチャン・エンカーナシオン=ストランドを三振に仕留め、無失点で通算400セーブ目を挙げた。

この記録が特別なのは、2022年から24年までは手の届く目標に思えなかったからだ。当時は制球に苦しみ、クローザーよりもセットアッパーとして投げることが多かった。22年5月中旬には、ヤンキースの守護神の座を失った。

4球団でプレーしたその3年間のセーブ数は、合計で29だけ。そのうち14セーブは、デビッド・ベッドナーが不振に陥った2024年終盤のパイレーツで記録したものだった。

しかし、2025年シーズン前にボストンと契約すると、チャップマンはストライクゾーンで積極的に勝負することでキャリアを再生させた。スプリングトレーニングで守護神の座を勝ち取り、ここ2年はクローザーとしてオールスターに選出されている。

圧倒的な投球を取り戻すと、「400」という数字がチャップマンの頭に浮かび始めた。

「そうだね。昨年のようなシーズンを送れたことで、その目標と数字を意識し始めたと思う。それまで、2022年以来フルタイムのクローザーを務めていなかった。だから試合を締めくくる機会を与えられ、いいシーズンを送れたことで、400セーブも可能だと思うようになった」と左腕は話した。

現在の「400セーブクラブ」は、マリアノ・リベラ(652)、トレバー・ホフマン(601)、ケンリー・ジャンセン(493)、リー・スミス(478)、クレイグ・キンブレル(441)、フランシスコ・ロドリゲス(437)、ジョン・フランコ(424)、ビリー・ワグナー(422)とまさに錚々(そうそう)たる顔ぶれとなっている。

先に達成した8人のうち、リベラ、ホフマン、スミス、ワグナーの4人は殿堂入りしており、ジャンセンとキンブレルの2人は現在も現役だ。

100マイル(約160.9キロ)を超える剛速球の時代を事実上切り開いた投手であることを考えれば、チャップマンが現役を退いた際、殿堂入りの有力候補になるのも当然だろう。

38歳となった現在もレッドソックスの大きな戦力。相手打者を三振に仕留めた後、鋭い視線を送るおなじみの姿も健在だ。今季序盤には、ホイト・ウィルヘルムを抜いて救援投手の歴代最多奪三振記録も樹立した。

チャップマンの魅力は、ほかのクローザーほどセーブ数に固執していないことだ。たとえば昨季、当時レッドソックスを率いていたアレックス・コーラ監督は、相手の中軸打線を迎える八回に、左腕を何度も投入した。

この2年間、チャップマンは同点の場面でもセーブ機会と同じ集中力で投げ続け、サヨナラ勝ちや延長戦での勝利に何度もつなげてきた。

どのような状況で登板するとしても、気持ちは変わらないと左腕は語る。

「それも実質的には、試合をセーブするのと同じこと。記録上は違うかもしれないが、チームに勝つ機会を与えたのだから、試合を締めくくるときと同じ気持ちで投げる。そこが一番大切だ。チームが必要とする、どんな場面でも投げられるように準備しておくだけだ」

以前ほど頻繁に100マイル(約160.9キロ)に達することはなくなったが、この年齢でシンカーが平均98マイル(約157.7キロ)、速球が平均97マイル(約156.1キロ)に達しているのは驚異的だ。

もっとも、必ずしも意外なことではない。

「何度も言ってきたことだが、これほど長い間、今もこのような働きを続けているのは見事だ。体調を維持し、頻繁に登板できる状態を保つために、多くの努力を重ねている。本当に素晴らしい選手だ」と、レッドソックスのチャド・トレーシー暫定監督は語った。

節目のセーブを101マイル(約162.5キロ)で締めくくるために、力を温存していたのだろうか。

「いや、そんなことはない。あの瞬間はただ、良い投球をすることだけに集中していたよ」とチャップマンは振り返る。

トレーシー暫定監督のもとで劇的な復活を遂げた今夏のレッドソックスにおいて、チャップマンはその中心にいる。

「正直なところ、この場にいられることを光栄に思う。アロルディス・チャップマンが通算400セーブを挙げる姿を間近で目撃できたことは、まさに最高の喜びだ。彼という人間を知り、そのたゆまぬ努力を目の当たりにしてきた今、この瞬間に立ち会えたことは本当に素晴らしい」とトレーシー暫定監督は語った。