野球好き芸人・バッテリィズが惚れ込んだワイルドすぎるMLBの世界

October 21st, 2025

My Game, My MLB ー私にとってのMLBとはー

暑い夏から季節はすっかり秋へと移り変わったが、世界でいちばん熱い瞬間を迎えている場所がある。それは、ポストシーズンで連日のように激闘が繰り広げられ、ワールドシリーズ直前のMLB。

今シーズンもいよいよ大詰めを迎え、「世界一」を目指すチームと選手たちがぶつかる最終決戦の先には、きっとドラマのような結末が待っているのだろう。そんな今こそ、さまざまな人の熱いMLBへの思いを解き明かそう。

ゲスト:バッテリィズ/前編

5回目のゲストは、昨年末に行われたM-1グランプリ2024で準優勝し、現在はメディアにも引っ張りだこのお笑いコンビ『バッテリィズ』のおふたり。コンビ結成のキッカケも同じ草野球チームでバッテリーを組んでいたからという、生粋の「野球大好き芸人」のふたりに、MLBの魅力を存分に語ってもらった。
(※取材日:10月1日)

プロフィール:バッテリィズ

ツッコミのエース、ボケの寺家によるお笑いコンビ。2017年結成。よしもと芸人で構成する草野球チーム『上方ホンキッキーズ』を創立し、エースが投手、寺家が捕手を務める。M-1グランプリ2024では決勝初進出ながら準優勝に輝き、大ブレーク。現在はテレビ、YouTubeなど多岐にわたって活躍中。

【ドジャースは私立のエリート、パドレスは工業高校】

――MLBをみはじめたキッカケを教えてください。

(エース)僕は完全に大谷翔平選手(31)がキッカケです。もともと阪神タイガースのファンで日本のプロ野球も阪神の試合くらいしかみていなかったんですけど、大谷選手がMLBに行って、やっぱり「みたい!」ってなったんですよね。最初は大谷選手が所属するチームの試合ばかりを追いかけていたんですけど、チームメイトや対戦相手のプレーをみていくうちに「MLBすげぇ!」ってなって。そこからどんどんハマっていった感じです。

(寺家) 僕はイチロー選手ですね。2001年にシアトル・マリナーズに移籍して、MLBをみるようになりました。ただ、一気にハマったのは田中将大投手が2014年にニューヨーク・ヤンキースに移籍した頃です。当時の僕はまだ芸人になりたてということもあり、平日午前中の試合でも余裕でみることができたんです(笑)。

――MLBをみてきた中で、どんなところに魅力を感じますか?

(エ)それまでは日本で、阪神の試合しかみていなかった僕からすると、「そんな投げ方でどんだけ投げんねん!」とか、「どんだけ速いボール投げんねん!」とか、とにかく身体能力の高さには本当に驚きますね。

(寺)僕もちょうど「肩(の強さ)」と言おうと思っていました。YouTubeでずっとアンドレルトン・シモンズ(元エンゼルスほか)の動画をみていた時期もあるくらい。ショートで160キロ投げるとか、信じられないです。

(エ)オシャレですよね(笑)。日本では、ああいうプレーはなかなかみられないですよね。

(寺)前にマニー・マチャド(パドレス)が崩れた体勢からスローイングする練習をしているのをなにかでみたんですけど、日本じゃ絶対にみられないですね(笑)。日本の野球とは文化が違うんだなって痛感しますね。

(エ)160キロのシンカーとかも、「なんやねん、それ!」って思います。反則でしょ、アレは(笑)。

(寺)バッターも、ワンバウンドのボールを空振りして三振しても「なにが悪いねん」って顔してますよね。「かわすピッチングしたお前が悪い、こっちの勝ちや」みたいな。あぁいうのをみると「渋っ!」って思います。

――これからMLBをみはじめるファンの方に、その魅力を伝えるとしたら?

(エ)チームの雰囲気も、応援の盛り上がり方も日本とは違いますよね。選手はみんなフランクな感じだし、応援も鳴り物がなくて、それでもあれだけ盛り上がる。それだけでも十分楽しめる気がします。「野球を楽しんでいる」雰囲気をメチャクチャ感じられると思います。

(寺)やっぱりパワーとスピードは圧倒的だし、そこに注目したら楽しいんじゃないですかね。平均球速とかバッターの打球速度、飛距離とかも全然違います。僕も夜中にジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)のホームランみて目が覚めたことあるんで。「なんでそんな飛ぶん?なんでそんな速いん?」っていう、シンプルだけどすごい、ワイルドな野球が楽しめると思います。

――おふたりは今も草野球でプレーされていますが、プレーヤー目線でMLBに感じることはありますか?

(エ)パワーやスピードはもちろんですけど、たとえば守備位置もユニークですよね?「なんでそんなとこで守るん?」っていう場所にいたり。でも、バッターも「そこに打ったらええのに……」っていうところを狙わないですよね。アレ、なんなんですかね?もし僕があんなシフト敷かれたらセーフティバントしますよ。絶対セーフになるもん(笑)。でも、MLB選手はそれをやらない。そこもまた、カッコ良いですよね。

(寺)僕はやっぱり「データ」ですね。エースが言った守備位置もそうですけど、メチャクチャ細かいデータを出して、そこからピッチングとか守備位置とかを組み立てる。草野球じゃそこまでのデータは出ないんですけど、一度でいいから打席に入る前にMLBと同じくらいのデータをみたいですね。「この球種が何%」とか、全部出るって言うじゃないですか。それでいて、あんだけデータ細かいのにプレーはワイルドなんや!っていう面白さもありますよね。

――おふたりがMLBで好きなチーム、選手を教えてください。

(エ)今はやっぱりドジャースを応援してしまいますね。大谷翔平選手、山本由伸(27)投手、佐々木朗希(23)投手と3人も日本人がいますし。テオスカー・ヘルナンデス選手みたいな明るい選手も大好きです。

(寺)海賊みたいな笑い方するよね(笑)

(エ)山本投手には、「MLBで20勝」してほしいですね。それ以外にも防御率、奪三振、全部のタイトルを獲るくらいの活躍を期待したいです。日本時代は敵なしだったけど、MLBでも同じようなピッチングが絶対できると思うし、今シーズンはそれに近いピッチングをしていたと思うので。

(寺)日本人初のサイ・ヤング賞も獲ってほしいね。

(エ)あ、日本人はまだ獲ってないんやっけ?それは絶対やってほしいですね。

――ドジャース以外で好きなチーム、選手を挙げるとすれば?

(エ)レッドソックスも好きです。特に吉田正尚(32)選手にがんばってほしい。日本にいるときからすごいバッターだし、もっとやれると信じています。今年は苦しみましたけど、吉田選手はあんなもんじゃないですよ。やっぱり日本人選手が、がんばっているチームは、どこも応援したくなりますね。

(寺)いま、エースの話を聞きながら思い出したんですけど、ティム・リンスカム(元ジャイアンツほか)は好きでしたね。背もそんなに高くなくて、細身で「日本人体型」っぽいのに、すごいボールを投げる。あとはやっぱり髪型(長髪)です。当時は「あんな髪型で野球やっていいんや?」って思っていました(笑)。

現役では僕と同じキャッチャーで60本打ったカル・ローリー(マリナーズ)はやっぱり注目してしまいますね。キャッチャーで、スイッチヒッターで、60本塁打って、もう「面白ワード」ですよ。チームで言うと、フェルナンド・タティスJr.やマチャドのいるパドレスの「ワイルド集団」っぽい雰囲気も好きですね。同じ地区のドジャースが私立のエリート校なら、パドレスは工業高校みたいな(笑)。

後編へ続く>

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