【サンディエゴ(カリフォルニア州)】-- パドレスの上位打線は手強い存在だが、ルーキー右腕のベン・カスペリアス(26)はそれを封じた。1勝1敗で迎えた第3戦はドジャースが5-2の勝利。カスペリアスは立ち上がりを三者凡退で終えた。
マチャドが外角のフォーシームに空振りして初回が終了すると、カスペリアスに向かって賛辞のうなずきと右手で合図を送った。
「彼は野球界で最高の選手の一人だから、すごくクールだね。良いスポーツマンシップだった」と26歳の先発右腕は振り返った。
カスペリアスは、3連戦の勝ち越しをかけた一戦で自分が先発することを前日まで知らなかった。ロバーツ監督は、カスペリアスを今シーズン「ハイブリッド」投手と呼んでおり、ドジャースを支えるロングリリーフであり、厳しい場面での起用する右投手としてトップの選択肢だ。
少なくとも近い将来、カスパリウスはドジャースのローテーションの一員になるだろう。ロバーツ監督が明言した。
「必要性と現在のチーム状況から、彼がさまざまな役割を任せることのできるリリーフが最適と感じていたが、現時点では確実に彼は先発投手の一角としての能力を示している。次回彼がマウンドに立つときは、先発投手として登板することになるだろう」。
カスペリアスはこう語った。「(先発は)プロのキャリアの大部分でやってきたことなので(先発投手としての)ルーティーンは慣れている。今後起こること、次に何が待っているかを楽しみにしています」。
シリーズ第2戦で1−11の大敗を受けて、ドジャースが第3戦で勝ち越しを決めるために、そして激戦のナ・リーグ西地区で少しでも2位以下にゲーム差をつけるためにベストを尽くさなければいけない。
そのため、前夜は2番手で登板したサウアーが4回2/3イニングで9失点していたにも関わらず、キャリア最多の111球を投げさせ、その後、六回2死からのキケ・ヘルナンデスを投手起用して2回1/3のイニングを消化させた。ナイター明けのデーゲームで開催される第3戦に備え、リリーフ投手を温存するためだった。
その決断でドジャースは、この試合で勝利パターンや僅差の場面で起用するリリーフ投手たちを惜しみなくマウンドに送り出すことができた。カスペリアスもその1人だ。
当初、左腕のロブレスキーが先発する予定だったが、ドジャースはカスペリアスを起用することが最善の策と判断した。そして、この先発投手の変更は功を奏した。カスパリアスは4イニングで54球を投げ、1失点でゲームメークした。
唯一のピンチは二回だった。1死で5人の打者が連続して出塁した。しかし、センターのパヘスが99マイル(159キロ)の送球でホームを狙ったシーツを刺した。この送球は2015年にStatcastが計測を開始して以来、ケビン・キアマイヤー(2024年8月14日)と並ぶ外野から補殺として最高球速だった。
その後、9番打者のマルドナドを満塁から押し出しを与え、唯一の失点を許したが、その後は7人の打者を打ち取った。その後は打線が奮起し、コンフォートが五回に試合を同点にする4号ソロを放ち、T・ヘルナンデスが六回に勝ち越しの11号3ランを打って、リードした。
カスパリアスがいなければ、ドジャースの成績がどうなっていたか分からない。22試合(2試合先発)に登板し、防御率2.86で44イニングはドジャースの中で3位。山本由伸(73回2/3)、メイ(66回2/3)の2人だけが上回っており、彼らは負傷離脱の多い開幕ローテーションで残っているメンバーだ。
今シーズンの早い段階でカスパリアスに長いイニングで投げさせる話もあったが、そのことがドジャースのブルペンの使い方における微妙なバランスを崩す可能性があった。しかし、週末にイェーツとコペックが復帰し、ブルペンに右投手の強化が加わり、先発右腕のゴンソリンのケガがローテーションにおける穴を生み出したことで、その穴を埋めるのにカスパリアスが最適な存在だった。
負傷者リストに入っているスネル、グラスノー、佐々木朗希、ゴンソリンが復帰すれば、カスパリアスは先発ローテーションから外れるかもしれない。しかし、絶えず変化する役割の中で安定した投球を示す能力があり、それが成功の大きな要因となっている。
「リリーフのマインドセット(意識)を持つこと、1球1球、1イニングずつ集中することで落ち着いて投げることができている。それは一種の祝福だったと思います。そして今後、どんな状況でもその考え方を生かして、前進していけると思います」。
