【オリオールズ1-7ヤンキース】ボルティモア/オリオールパーク、9月21日(日本時間22日)
ヤンキースはレギュラーシーズン最後のビジターゲームで延長十回に大量6得点を挙げ、オリオールズに2勝1敗で勝ち越した。
延長の大量得点の軸になったのが、ベン・ライスだ。キーガン・エイキンの真ん中に入った直球を見逃さず、勝ち越しの満塁弾(24号)。この日は六回にもタイムリーを放ち、4安打5打点と大車輪の活躍を見せた。9月11日以降は打率.424(33打数14安打)、7二塁打、1本塁打、8打点とまさに絶好調だ。
「勝ち越しホームランを打つのはいつだって楽しい。最高の気分だったね。シーズン終盤で、どの試合も非常に重要だ。集中を切らさず、アクセルを踏み続けないとね」とライスは笑顔で語った。
アウェイ遠征を7勝3敗で終え、ヤンキースはシーズン最大の貯金20(88勝68敗)をマーク。ア・リーグ東地区では、ブルージェイズ(90勝66敗)に2ゲーム差をつけられており、タイブレーカー(レギュラーシーズン162試合終了時点で勝敗が並んだ場合、直接対決で勝ち越したチームを上位とするルール)の権利はブルージェイズが持っている。
「メジャー屈指の打者が今まさに誕生している。リーグの中でもかなり手強い打者だということを証明している」とアーロン・ブーン監督はライスを称した。
本塁打を振り返ったライスは「三塁走者を返そうとしただけ。ゾーンの高めにくる球をできるだけ遠くに飛ばそうとした」とコメント。自身2度目の満塁弾となった。
延長十回はジャズ・チザムJr.も31号をマーク。ヤンキース救援陣も6人の継投で4回2/3を無失点で抑えた。
メジャー2年目のシーズンで飛躍をとげるライスに負けじと、この日先発の新人右腕キャム・シュリットラーも5回1/3、89球を投げ、3安打、6三振、1四球、1失点の力投を披露。サミュエル・バサヨに五回にソロを浴びたが、最速100.3マイル(約161キロ)、平均98マイル(約158キロ)の豪速球を武器にオリオールズ打線を封じた。
ポストシーズンに向けて、ヤンキースはマックス・フリードとカルロス・ロドンの2人は決まっているがそれ以降の3人目の先発はまだ予想がつかない。シュリットラーもこの日の好投で確実にその候補の1人となるだろう。
「自分たちでコントロールできることをやるしかないけど、このチームには自信がある。ワイルドカードを免除になるか否かに関係なく、良い位置に立つチャンスはある。残り6試合、チームとして全力で戦う」とシュリットラーは語った。
8月は6先発で防御率1.60と見事な成績を残していたシュリットラーだが、9月は12回1/3で9失点、防御率6.57と苦しんでいただけに、この日の好投は本人にとっても大きな意味のあるものになっただろう。
「五回に少し制球を乱したが、全体的には先週よりも間違いなく良かった」とシュリットラーは手応えを語った。
8月6日以降、ヤンキースはメジャー最高の28勝14敗(勝率.667)を記録。残る対戦はホワイトソックス、オリオールズのホーム6連戦だ。
「まだ地区優勝のチャンスは残っている。大事な試合が控えている」とライスは語った。
