最終週を迎えているアリゾナ秋季リーグ(AFL)では、今年も多くの印象的なパフォーマンスが生まれた。例年通り、ここから多数のメジャーリーガーが誕生する見込みで、その多くが2026年シーズンにメジャーの舞台へと羽ばたくだろう。
今年の新人王受賞者を見れば明らかだ。ニック・カーツとドレイク・ボールドウィンの両選手は、昨年AFLでプレーしていた。彼らはAFL出身で新人王を受賞した37人目と38人目の選手であり、両リーグの新人王がともにAFL出身となったのは今回が9度目。そして、前年にAFLでプレーして翌年に受賞したケースは、マイク・トラウトとブライス・ハーパー(2012年)、ヒューストン・ストリートとライアン・ハワード(2005年)に続く史上3度目だ。
新人王を獲得したからといって必ずしも殿堂入りや歴代級の選手になるわけではないが、確かな第一歩である。そしてAFLからは、そうした名選手が数多く生まれてきた。
「MLBの最終育成機関」とも呼ばれるこのリーグの出身者のうち、すでに野球殿堂入りを果たしているのは、マイク・ピアッツァ、ロイ・ハラデイ、デレク・ジーター、トッド・ヘルトンの4人。今後さらに続くことは間違いない。そこでわれわれは考えた。
史上最高のAFL卒業生は誰なのか?
まずはすでに引退し、AFL殿堂入りしている選手たちから。以下はBaseball-ReferenceのWAR(通算勝利貢献値)をもとにしたトップ10で、先ほど挙げた殿堂入りの4人も含まれている
(※括弧内はAFL出場年と通算WAR)
- アルバート・プホルス(2000年)101.2
- デレク・ジーター(1994年)71.3
- チェイス・アトリー(2002年)64.6
- ロイ・ハラデイ(1998年)64.2
- トッド・ヘルトン(1996年)61.8
- マイク・ピアッツァ(1992年)59.6
- ダスティン・ペドロイア(2004年)51.8
- ブライアン・ジャイルズ(1994年)51.1
- トリー・ハンター(1998年)50.6
- マーク・テシェイラ(2002年)50.5
なお、ジェイソン・ジアンビもWAR 50.5を記録しており、50以上のAFL出身者は合計19人となる。現役選手を含めた2025年時点のトップ10は以下の通りだ。
- マイク・トラウト(2011年)87.5
- マックス・シャーザー(2007–08年)75.6
- ムーキー・ベッツ(2013年)75.2
- フレディ・フリーマン(2009–10年)64.2
- アーロン・ジャッジ(2014年)62.3
- ノーラン・アレナド(2011年)57.8
- フランシスコ・リンドーア(2014年)55.7
- ブライス・ハーパー(2010–11年)54.0
- マーカス・セミエン(2013年)49.2
- アンドリュー・マカッチェン(2007年)49.0
では、引退選手と現役選手を統合した「歴代AFL出身者ランキング」を見てみよう。このリストは今後も現役選手の活躍に応じて毎年更新する予定だ。キャリアの初期段階にある選手の中には、今後上位に食い込む可能性を秘めた者も多く、たとえば、2017年にAFLでプレーしたロナルド・アクーニャJr.(WAR 28.6)、ブラディミール・ゲレーロJr.(25.9)、フリオ・ロドリゲス(22.9)などがいる。
- アルバート・プホルス(2000年)101.2
- マイク・トラウト(2011年)87.5
- マックス・シャーザー(2007〜08年)75.6
- ムーキー・ベッツ(2013年)75.2
- デレク・ジーター(1994年)71.3
- チェイス・アトリー(2002年)64.6
- フレディ・フリーマン(2009〜10年)64.2
- ロイ・ハラデイ(1998年)64.2
- アーロン・ジャッジ(2014年)62.3
- トッド・ヘルトン(1996年)61.8
この10人全員がいずれクーパーズタウンに名を刻むことになっても、異論はないだろう。なかでもアーロン・ジャッジは現在の活躍ぶりを考えればさらに順位を上げてもおかしくない。将来的には、彼とベッツが3位・4位あたりで入れ替わる可能性も十分にある。あとは若手たちがどれだけ数字を積み上げ、このトップ10に迫れるかが見ものだ。
