【ドジャース9−0ロッキーズ】ロサンゼルス/ドジャースタジアム、9月10日(日本時間)
またしてもドジャースの先発投手が好投した。
ブレイク・スネルが6回無失点、今季最多の11奪三振と圧巻の投球。ドジャースはロッキーズに9−0で快勝し、3連戦をスイープした。
「本当にすごいよ」と語ったのは、八回に18号満塁本塁打を放ち、4安打&5打点の遊撃手ムーキー・ベッツ。
「これ以上を望むことなんてできない。他のどのチームも、いま俺たちがやっていること以上のものなんて求められないはずだ。だから俺たちは(好調な先発陣と)波に乗って、一緒に突き進むだけさ」。
パドレスが敗れたことで、ドジャースはナ・リーグ西地区の首位をキープ。3ゲーム差に広げた。これは8月9日以来の最大リード。また、プレーオフのファースト・ステージとなるワイルドカード・シリーズ(3回戦制)が免除されるためにはナ・リーグ勝率2位のフィリーズを上回らないといけない。現在、4ゲーム差のままだ。
スネルがドジャース先発陣の好調に続いた。直前5試合の成績は以下の通り。
5日 大谷翔平:3回2/3、0失点、3安打、5三振、1四球
6日 山本由伸:8回2/3、1失点、1安打、10三振、2四球
7日 クレイトン・カーショー:5回2/3、2失点、4安打、8三振、1四球
8日 タイラー・グラスナウ:7回、1失点、0安打、11三振、2四球
9日 エメット・シーアン:7回、1失点、3安打、9三振、1四球
ここにスネルの投球を加え、この6人が先発した期間で先発投手陣の防御率1.18はメジャーでトップ。2試合で九回までノーヒットが続いた。
スネルはこのシリーズで最も早く安打を許した先発となり、三回にタイラー・フリーマンにシングルヒットを浴びた。
「今週は楽しかったよ」とスネル。
「正直意識してた。『やばいな、みんなノーヒットやってるじゃん』ってね。でもそれが楽しい。チーム内での競争。みんなの成功がうれしいし、自分もそこに加わりたいと思える」。
対戦相手がオリオールズとロッキーズの地区最下位で得失点差もマイナスのチームだったことは付け加えておくべきだろう。ただし、ドジャースも最近は負け越しチーム相手に圧倒できたわけではない。直前にはパイレーツにスイープ(3連敗)され、さらにオリオールズにも3戦で2敗を喫していた。
激戦の地区優勝争いで2位以下を突き放す時間が限られる中、1試合1試合が重要になる。このシリーズでドジャースがやるべきことは明確だった。格下相手にきっちり勝ち越し、今後強敵と当たる際に有利な立場を築くことだ。
ローテーションの全員が一流の球を持っていれば、大きな力になる。問題は全体をどう組み立てるか、だ。
「どんな試合でも勝負になる感覚がある」とデーブ・ロバーツ監督。
「後は打線をどう乗せるか。毎晩のように、失点を抑えてくれる確信を持てる投手を送り出せるのは大きい」。
ドジャースにとって、これだけ先発投手がそろうのは珍しい。昨季のポストシーズンは3人の先発でやり繰りしながらワールドシリーズを制した。今季の序盤には、山本由伸とダスティン・メイしか開幕ローテから残っていない時期もあった。
数カ月で状況は一変した。
状況に応じて柔軟な起用も可能だ。シーアンは今季すでに2度、大谷の後をリリーフとして投げた経験があり、先発2人をつなぐ「ダブル先発」も考えられる。さらに大谷をリリーフ投手として、僅差でリードしている重要な場面で起用する案もあるが、二刀流としての立場を踏まえれば簡単ではない。
いずれにせよ、昨季のチームにはなかった選択肢だ。当時は先発事情が厳しいチーム状態で世界一にたどり着いたが、今季はむしろローテーションが最大の武器となりつつある。
「先発陣がチームを引っ張っている」と捕手ベン・ロートベット。
「今週見た限りでは、可能性は無限大だ。全員が一級品の球を持っているし、自信にあふれていて、勝ちたいという欲も強い。いよいよ本領発揮の時だ」。
