左肩の疲労で調整を続けていたブレイク・スネルが11日(日本時間12日)、ドジャースタジアムでシミュレーション登板を行い、負傷後初めて実戦形式で打者と対戦した。序盤から負傷者が相次ぐチームにとって、ベテラン左腕の“実戦復帰”は先発ローテーション再建へ向けた大きな一歩となる。
この日はトミー・エドマンやアレックス・コールと対戦。実際の打者相手にタイミングを取り戻すことが主な目的だった。
15球を投げ、球種を読まれるような“クセ”が出ていないかを確認したり、打者の反応を細かく見ながら、実戦感覚の調整を進めていた。
「メジャーの打者と対戦できたことを含めて、大きな一歩だと思う。いい打者2人と対戦できて感覚も良かった。もちろん課題はまだあるが、間違いなく前進している」と手応えを口にした。
完全復帰へ向けてはピラティスや食事管理などにも取り組み、昨季の同時期よりも状態は良好だという。「今は本当にいい状態。昨年とは違う準備をしてきた分、ずっと良く感じているし、自分の状態にもワクワクしている。普通の状態に戻りつつある感覚がある」と前向きに語った。
ロバーツ監督は、スネルの復帰について「長期的なステップ」を重視していると説明。まずは4イニング相当を投げられる状態まで引き上げ、その後に本格的なリハビリ登板へ移行するプランだという。
今回の実戦形式登板では、球速や制球よりも「体が問題なく反応しているか」に焦点を置いていた。「今回の登板は“エクササイズ”のようなもの。球速も制球も見ていない。打者と対戦し、限られた球数の中でしっかり投げ切れるか、それだけを確認した」と語った。
またこの日は、右足首手術からのリハビリを経て、5月下旬の復帰を目指すトミー・エドマンにとって実戦形式での打席となった。
ユーティリティのエドマンが戻れば、序盤から守備配置のやり繰りを強いられているチームにとって、起用の幅を大きく広げる存在となる。
「トミーもいい状態に見える。走塁もしているし、まだ全力ではないが動きはとてもいい。ライブBPで打席に立ち、左打席にも対応していた。とにかく一生懸命取り組んでいる」と指揮官。
スネルとエドマンの2人が復帰すれば、手薄な選手層に大きな安定感がもたらされる。層の厚さで戦うチームにとって、ベテラン勢のリハビリを順調に進めることが重要な課題となっている。
スネルの次のステップは、ストライクゾーンへ投げ込む段階から、より精密なコースを突く投球への移行だ。「次の登板では、もっとシャープに投げたい。今回はストライクを投げて打者の反応を見ることが中心だったが、次はコースを意識して細かい部分を詰めていく」と強調した。
復帰時期は明言されていないものの、「残された登板は多くない。この数週間は本当に重要になる」と見据え、調整のギアをさらに上げていく姿勢を示した。
