エドマンの足首手術、ドジャースのオフの外野補強計画に影響も

November 12th, 2025

右足首の違和感に悩まされながら今季を過ごしたドジャースのユーティリティー選手、トミー・エドマンが、来週手術を受ける予定であることを、ブランダン・ゴームズGMがラスベガスで行われたGM会議でMLB.comのA.J.カサベル記者らに明かした。

エドマンはレギュラーシーズン中、右足首のねんざで2度負傷者リスト入りした。8月の2度目の離脱後、ドジャースはできるだけ回復期間を確保するため、慎重に復帰を進めた。それでも痛みは完全には消えず、ポストシーズンでは主に内野での出場にとどまり、ワールドシリーズで必要に迫られてセンターを守るまで外野起用は控えられた。

「かなり長い間、彼を悩ませていたのは明らかだった」とゴームズGM。

「それでも彼は本当にタフで、出続けてチームに貢献してくれた。素晴らしいプレーをしてくれたよ。だから今のうちにしっかり治療して、すべてを乗り越えられるのはいいことだと思う」

エドマンは春季キャンプに間に合うことが期待されているが、ドジャースは実際に手術を受けてリハビリを始めるまで、回復のスケジュールを確定的とは見ていない。そのため、主な守備位置である二塁と中堅の起用方針にはいくつかの不確定要素が残る。

エドマンの最大の価値はユーティリティ性にあるが、足首の問題を抱えていた期間、中堅を守れないことでチームの布陣に影響が出る場面もあった。開幕に間に合わなければ二塁に空きが生じる可能性もあるが、影響がより大きいのは外野になるだろう。

この点は今オフのFA市場とも関係がある。今オフ最大の目玉は外野手のカイル・タッカーだ。ドジャースが形式的な調査を行うことは不思議ではないが、他球団が提示するような長期大型契約に踏み切る可能性は低いと見られている。

ドジャースの2026年外野陣に関するいくつかの疑問を見ていこう。

復帰組はどこでプレーするのか

ドジャースは今季の外野3人のうち、テオスカー・ヘルナンデスとアンディ・パヘス、そしてアレックス・コールの3人を残している。来季もそのまま外野を構成する可能性は十分あるが、ポジションの入れ替えが起こる可能性も否定できない。

ヘルナンデスは右翼守備で失点につながるプレーがあり、MLBの外野手の中で「アウト・アバブ・アベレージ(平均的野手と比べてどれだけのアウトを奪ったか)」でワースト6位タイの「マイナス9」。もしヘルナンデスが左翼に回れば、パヘスが右翼に移動し、強肩を生かせる布陣になるだろう。ただしパヘスも今季センターの守備で成長を見せている。

センターの補強は必要か

外野のメンバーは2026年も今季と同じになる可能性があるが、オフの補強を考えるうえでこの点は重要な要素になる。仮にパヘスがセンターに残るとしても、特にエドマンの出場可否が不透明な現状では、控えの層を厚くする必要があるかもしれない。

ポストシーズン期間中、ドジャースが守備専門のジャスティン・ディーンを登録メンバーに入れ続けたことは、その重要性を物語っている。ディーンは終盤の守備固めでセンターに入ることができた。キケ・ヘルナンデスやエドマンも最終的にセンターで先発を務めたが、チームがこのポジションの選択肢に制約を感じていたのは明らかだった。オフの外野補強でセンターを守れる実績を持つ選手が候補になるのは自然な流れだろう。

ライアン・ワードにチャンスはあるか

パシフィック・コーストリーグ(マイナー3A)MVPを受賞したばかりのワードは、6日にドジャースの40人枠に加えられた。ゴームズGMは11日、今季はチーム全体の打撃不振が続いた局面で27歳のワードが常に昇格候補に入っていたと明かしたが、最終的に見送られた。

「彼は3Aでやれることはすべてやってきた」とゴームズGM。

「長打力があり、(ストライク)ゾーンをコントロールできる。両翼をそつなく守れるし、必要なら一塁もこなせる。ワードはいつかチームに貢献できる位置まで自分を高めた。実戦で打席を重ねるのを見るのが楽しみだ」

トップ有望株はいつ来るのか

ドジャースのファームは外野手の層が厚く、トップ2の有望株はホスエ・デ・パウラ(MLB全体13位)とザイア・ホープ(同20位)。2人はいずれも20歳で今季はマイナー2Aタルサで終えた。来季終盤までにメジャーに影響を与える可能性もある。球団が現時点の想定より成長が早いと判断すれば、今オフの意思決定に影響を与えるかもしれいない。