オリオールズの次の動きは投手補強だろうと多くの人が予想していたが、マイク・エライアス編成本部長が野手補強をまだ終えていなかったことが判明した。
5日(日本時間6日)、オリオールズはダイヤモンドバックスとのトレードが成立したことを発表。右腕ケイド・ストラウドと2人のマイナー選手(右腕ウェリントン・アラセナと内野手ホゼ・メヒア)を放出し、ユーティリティ内野手のブレイズ・アレクサンダーを獲得することに成功した。
トレードの詳細
オリオールズ獲得:内野手ブレイズ・アレクサンダー
ダイヤモンドバックス獲得:右腕ケイド・ストラウド、右腕ウェリントン・アラセナ(オリオールズの球団26位の有望株)、内野手ホゼ・メヒア
26歳のアレクサンダーは直近2年間で135試合に出場した元有望株だ。メジャー2年目の昨季は74試合に出場し、打率.230、7本塁打、28打点、4盗塁、OPS.706を記録。三塁(54試合)、二塁(14試合)、左翼(4試合)、中堅(3試合)の4ポジションでプレーした。
アレクサンダーは遊撃を守った経験もあり、メジャー1年目の2024年は遊撃手としての出場(20試合)が最も多かった。
オリオールズは今オフ、一塁手のピート・アロンソと5年契約、中堅手のレオディ・タベラスと1年契約を結び、トレードで左翼手のテイラー・ウォードも獲得したため、すでに野手陣は充実している。最後のベンチ枠はコビー・メヨ、ジェレマイア・ジャクソン、ヘストン・カースタッドらの競争になるとみられていた。
では、そんな状況の中、なぜアレクサンダーを獲得したのだろうか。
最大の理由としては、捕手や外野手と比較して、内野手の層が薄いことが挙げられる。ジャクソンは右翼、二塁、三塁を守れるものの、どこを守っても守備力はそれほど高くなく、攻撃面での貢献を期待されている選手である。メヨは昨季三塁から一塁へコンバートされたが、一塁にはアロンソのほかにライアン・マウントキャッスルもおり、選手がダブついている状況だ。
オリオールズの控え内野手の中で唯一、堅実な守備力を持っているのは、招待選手としてスプリングトレーニングに参加するルイス・バスケスだ。しかし、バスケスは攻撃面が弱く、直近2年間で43試合に出場しているものの、打率.145、OPS.404にとどまっている。
すでにマイナーオプションが切れているアレクサンダーは、オリオールズの層が薄い内野(一塁を除く)のほか、必要に応じて外野の守備もこなすことができる。オリオールズは今季も二塁ジャクソン・ホリデイ、三塁ジョーダン・ウエストバーグ、遊撃ガナー・ヘンダーソンという内野陣が予定されており、アレクサンダーは開幕ロースター入りを果たせば、この3人のバックアップを務めることになるだろう。
スタットキャストによると、アレクサンダーは平均以上の守備力を持っており、足も速い。昨季のスプリントスピードは秒速28.8フィート(約8.8メートル)で、メジャー全体の上位14%に位置していた。
しかし、アレクサンダーを獲得するためにストラウドを放出したため、オリオールズのブルペンの層は薄くなってしまった。28歳のストラウドは昨季鮮烈なメジャーデビューを飾り、25試合に登板して26回1/3を投げ、防御率1.71の好成績をマーク。力強い投球を見せ、今季は開幕ロースター入りが有力視されていた。ストラウドの移籍により、ブルペンの枠をめぐる競争はさらに白熱することが予想される。
オリオールズは引き続き、先発とブルペンの両方で投手補強の可能性を模索しているため、今回のトレードはスプリングトレーニング開始前、あるいはシーズン開幕前の最後の動きとはならないかもしれない。オリオールズのバッテリー組(投手と捕手)は10日(同11日)にキャンプ地のフロリダ州サラソタに集合し、シーズン開幕に向けた準備をスタートする。
21歳のアラセナは昨夏のトレード市場で左腕グレゴリー・ソトの対価としてメッツから加入。ドミニカ共和国出身の右腕は昨季マイナー2階級で合計23試合(うち14先発)に登板して92イニングを投げ、防御率2.25、114三振をマークした。
20歳のメヒアもドミニカ共和国出身で、2023年1月に契約。最初の2シーズンはドミニカ共和国のサマーリーグでプレーし、昨季ようやく本国デビューした。ルーキー級では47試合に出場して打率.274、2本塁打、23打点、6盗塁、OPS.829を記録。ハイAでも2試合に出場し、5打数1安打(打率.200)だった。
