昨季のワールドシリーズ再戦となったドジャースとブルージェイズ戦で、ドジャース先発の大谷翔平に与えられる投球前のウォームアップ時間を巡り、再び小さな火種が生まれた。
大谷は初回、先頭打者として四球を選び出塁。その裏の守備に入る際、イニング間の2分間のインターバルが残り1分を切るまでウォームアップ投球を始めなかった。これに対し、ブルージェイズの先頭打者ジョージ・スプリンガーが球審ダン・ベリーノに歩み寄り、運用について確認した。
もっとも、これは抗議ではなく、あくまで「どこまで時間が認められるのか」を確かめる意図だったという。ケン・ローゼンタール記者も番組内でそう伝えている。
このやり取りは、2025年ワールドシリーズでも見られた光景を思い起こさせる。
大谷がイニング最後の打者として出塁した後、通常より長めのウォームアップ時間が与えられたことに対し、ブルージェイズのシュナイダー監督が不満を示す様子が中継に映っていた。
MLBの規定では、投手はイニング間の2分間の範囲内であれば、必要なだけウォームアップ投球を行うことができる。ただし、その2分間の起点は状況によって異なり、投手や捕手が打席や走者としてイニング終了に関与していた場合などは、マウンドに向かうタイミングからカウントが始まる。
今回の大谷も、初回終了時に走者として塁上に残っていたため、その扱いに該当する。ただし、実際の運用は審判の裁量に委ねられる部分も大きく、一定の猶予が与えられるケースも少なくない。
現役で唯一の二刀流である大谷の存在は、こうしたルールの“例外”をより際立たせる。
ドジャースのロバーツ監督は試合後、「相手の立場なら急がせようとするだろうし、普通の投手と同じように扱いたいはずだ。ただ、彼は特別な存在でもある。彼らの気持ちも理解できる」と語り、双方の見方に理解を示した。
