【レイズ3-5xブルージェイズ】トロント/ロジャースセンター、5月13日(日本時間14日)
ついに打線が爆発した。
ドールトン・バーショが延長十回にサヨナラ満塁本塁打を放ち、ブルージェイズはレイズに5-3で勝利し、スイープ負けを回避した。2017年のスティーブ・ピアース以来となるサヨナラ満塁本塁打は、チームに勢いを取り戻す一打となるか。
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1. 粘りの戦いで延長へ
ブルージェイズは九回に計4四球を選び、2度満塁のチャンスを作ったが、得点は岡本和真の犠飛による1点のみだった。
もちろん、打線がつなぐ姿勢を見せられたのは前向きだが、最後には誰かが決めなくてはならない。昨年ほどのパワーを発揮できておらず、迫力を欠いている。この日は運にも見放され、ライナー性の打球2本を含む4併殺を喫した。
もっとも、延長十回までは大きな援護を必要としなかった。その理由は、ある1人の投手にあった。
2. とっておきの一球:初回の打席
どの投手にも、”お気に入りの一球”がある。ディラン・シースにとっては「内角へのフロントドアのツーシーム」で「野球界で一番好きな球かもしれない」と今季序盤に語っていた。
この日もその一球が決まった。ジョナサン・アランダに対し、97.2マイル(約156.4キロ)のシンカーを内角高めへ投げ込み、わずかにゾーンをかすめる完璧な見逃し三振。この1球はまさに芸術的だった。
分かっていても打つのが難しい上に、シースは球種が多彩。だからこそ、内角へ抉るような速球に対して、打者がのけぞってしまうのも無理はない。ボールゾーンからストライクへ戻ってくるようなシンカーを投げられるのは、本当に特別な能力だ。
100マイル(約160.9キロ)に届く速球や、ここ5年でMLB屈指の決め球となっているスライダーも魅力的だ。それでも、シースの凄さを1球で説明するには、この球を見せれば十分だろう。
3. シースを体現する一打席:五回のパラシオスとの対戦
チェンジアップ、チェンジアップ、チェンジアップ、チェンジアップ。五回、リッチー・パラシオスへの配球はそこから始まった。シースはもはやチェンジアップを”試す”段階ではない。武器として本格的に使い、結果を出している。
カウント2-2から高めにシンカーを外した後、内角へ鋭く曲がるスライダーを決めた。80〜85マイル(約128.7〜136.8キロ)のチェンジアップとの組み合わせは、シースとブルージェイズが取り組んでいる投球スタイルを象徴していた。
シースはチェンジアップを「補完の」球種と呼ぶ。速球は100マイル(約160.9キロ)近くまで伸び、変化球も鋭い。その中でチェンジアップの役割は「漂う」ことだ。
「スライダーには落差も欲しいし、球速も回転数も求めている。でもチェンジアップはスピード差が一番大事なんだ」とシースは今季語っていた。
これにより速球とスライダーへの依存を減らし、より長いイニングを投げることができる。この日でシースは3試合連続7イニング登板。昨季は7回以上を投げたのがわずか2度だっただけに、大きな前進となっている。
普段は守備で忙しいチームメイトたちも、この日はシースがレイズ打線をなぎ倒していく様子を見守るだけだった。
「退屈だよ」とバーショは冗談めかして言った。「彼は素晴らしいピッチャーだ。とても知的で、マウンド上で自分が何をすべきか分かっている。これまでの結果はすべて彼自身の努力で勝ち取ったものだし、シカゴやサンディエゴでプレーしていた時よりもさらに進化している。見ていて本当に圧倒されるよ」
「スライダーには落差も欲しいし、球速も回転数も求めている。でもチェンジアップはスピード差が一番大事なんだ」とシースは今季語っていた。
これにより速球とスライダーへの依存を減らし、より長いイニングを投げることができる。この日でシースは3試合連続7イニング登板。昨季は7回以上を投げたのがわずか2度だっただけに、大きな前進となっている。
