先発シース、七回9三振の好投&バーショのサヨナラ満塁弾

岡本が九回に同点犠飛

May 14th, 2026

レイズ3-5xブルージェイズ】トロント/ロジャースセンター、5月13日(日本時間14日)

ついに打線が爆発した。

ドールトン・バーショが延長十回にサヨナラ満塁本塁打を放ち、ブルージェイズはレイズに5-3で勝利し、スイープ負けを回避した。2017年のスティーブ・ピアース以来となるサヨナラ満塁本塁打は、チームに勢いを取り戻す一打となるか。

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1. 粘りの戦いで延長へ

ブルージェイズは九回に計4四球を選び、2度満塁のチャンスを作ったが、得点は岡本和真の犠飛による1点のみだった。

もちろん、打線がつなぐ姿勢を見せられたのは前向きだが、最後には誰かが決めなくてはならない。昨年ほどのパワーを発揮できておらず、迫力を欠いている。この日は運にも見放され、ライナー性の打球2本を含む4併殺を喫した。

もっとも、延長十回までは大きな援護を必要としなかった。その理由は、ある1人の投手にあった。

2. とっておきの一球:初回の打席

どの投手にも、”お気に入りの一球”がある。ディラン・シースにとっては内角へのフロントドアのツーシーム」で「野球界で一番好きな球かもしれない」と今季序盤に語っていた。

この日もその一球が決まった。ジョナサン・アランダに対し、97.2マイル(約156.4キロ)のシンカーを内角高めへ投げ込み、わずかにゾーンをかすめる完璧な見逃し三振。この1球はまさに芸術的だった。

分かっていても打つのが難しい上に、シースは球種が多彩。だからこそ、内角へ抉るような速球に対して、打者がのけぞってしまうのも無理はない。ボールゾーンからストライクへ戻ってくるようなシンカーを投げられるのは、本当に特別な能力だ。

100マイル(約160.9キロ)に届く速球や、ここ5年でMLB屈指の決め球となっているスライダーも魅力的だ。それでも、シースの凄さを1球で説明するには、この球を見せれば十分だろう。

3. シースを体現する一打席:五回のパラシオスとの対戦

チェンジアップ、チェンジアップ、チェンジアップ、チェンジアップ。五回、リッチー・パラシオスへの配球はそこから始まった。シースはもはやチェンジアップを”試す”段階ではない。武器として本格的に使い、結果を出している。

カウント2-2から高めにシンカーを外した後、内角へ鋭く曲がるスライダーを決めた。80〜85マイル(約128.7〜136.8キロ)のチェンジアップとの組み合わせは、シースとブルージェイズが取り組んでいる投球スタイルを象徴していた。

シースはチェンジアップを「補完の」球種と呼ぶ。速球は100マイル(約160.9キロ)近くまで伸び、変化球も鋭い。その中でチェンジアップの役割は「漂う」ことだ。

「スライダーには落差も欲しいし、球速も回転数も求めている。でもチェンジアップはスピード差が一番大事なんだ」とシースは今季語っていた。

これにより速球とスライダーへの依存を減らし、より長いイニングを投げることができる。この日でシースは3試合連続7イニング登板。昨季は7回以上を投げたのがわずか2度だっただけに、大きな前進となっている。

普段は守備で忙しいチームメイトたちも、この日はシースがレイズ打線をなぎ倒していく様子を見守るだけだった。

「退屈だよ」とバーショは冗談めかして言った。「彼は素晴らしいピッチャーだ。とても知的で、マウンド上で自分が何をすべきか分かっている。これまでの結果はすべて彼自身の努力で勝ち取ったものだし、シカゴやサンディエゴでプレーしていた時よりもさらに進化している。見ていて本当に圧倒されるよ」

「スライダーには落差も欲しいし、球速も回転数も求めている。でもチェンジアップはスピード差が一番大事なんだ」とシースは今季語っていた。

これにより速球とスライダーへの依存を減らし、より長いイニングを投げることができる。この日でシースは3試合連続7イニング登板。昨季は7回以上を投げたのがわずか2度だっただけに、大きな前進となっている。