一人ひとりが「自分の役割を全う」ホワイトソックスに勝利で10連勝

4試合を残して球宴前の球団最多勝利記録を更新

July 9th, 2025

ホワイトソックス1-6ブルージェイズ】シカゴ/ギャランティード・レート・フィールド、7月8日(日本時間9日)

雨により六回で打ち切られたホワイトソックスとの一戦に6-1で勝利し、ブルージェイズは10連勝を達成。2015年の球団最長記録まであと1勝に迫っている。これで早くも今季54勝目で、4試合を残した状態でオールスター開催前の球団記録(1985年と1992年)を更新した。

『自分の役割を全うする』と口にするのは簡単だが、実際に行うのは難しい。理解はしていても、それを受け入れ実現することができるかどうかは別の話だ。だからこそ、それがチーム全体で達成できている時には素晴らしい力を発揮する。ブルージェイズはまさにそんな理想的な状態にある。

「個人としても、チームとしても自分の役割を全うする選手たちがそろっている。それこそが好調の理由であり、今後も手放さないつもりだ」と ジョン・シュナイダー監督は語る。

先発クリス・バシットが6回1失点と『いつも通り』の投球を見せると、打線も各々が役割を果たし、好投に応えた。

『オフェンシブ・プレーヤー』の誕生

『OP(オフェンシブ・プレーヤー)』という新たな野球用語をジョージ・スプリンガーが生み出した。DH(指名打者)の時代は終わり、今はOPの時代だ。

オールスターに値するシーズンを送っている35歳がただのDHにとどまらないのは、打撃に加え走塁でも大きな貢献を見せているから。常に積極的な姿勢を崩さず、進塁の判断も完璧だ。

三回にウラディミール・ゲレーロJr.が左翼線へ二塁打を放つと、一塁走者のスプリンガーは一気に三塁を回り、むしろ三塁コーチに進塁を促すかのような勢いでベースを駆け抜けた。左翼手がすぐに返球しなかった隙を見逃さなかった。

スプリンガーのようなベテラン選手の積極的な姿勢が、快進撃を支えている。

「タイラー・ハイネマンやマイルズ・ストロー、ネイサン・ルークスに『君たちは今、チームのために自分の役割を果たさないといけない』と言うのは簡単だ。でもそれがボー(ビシェット)やゲレーロ、スプリンガー、(アレハンドロ)カークにまで波及すると、チーム全体に好影響が生まれる」

「『オフェンシブ・プレーヤー』という言葉はまさにスプリンガーを表しているよ。攻撃はただ打つだけじゃない。打席でも塁上でも、どうやってチームの勝利に貢献するかが常に問われている」とシュナイダー監督は語った。

打点製造機、ボー・ビシェット

開幕時から、ビシェットをクリーンアップで起用したいと述べていたシュナイダー監督。今の活躍を見ればそれもよく分かる。

ゲレーロの適時打の後、打席に入ったビシェットは見事に状況に合わせたレフト前ヒット。打球の勢いが強すぎたためゲレーロは生還できなかったが、しっかりと自分の役割を果たし攻撃をつないだ。

「ボーは難しいボールでもバットに当てる力を持っている。得点圏に走者がいる場面での集中力はリーグ屈指で確実に結果を出してくれるし、数字が証明している」とシュナイダー監督は評価する。

デービス・シュナイダーは待望の右の強打者となれるか?

球団編成本部長兼GMのロス・アトキンスは最近、「チームは右打ちの長打力を持つ打者を探している」と語っていた。だが、どうやらD・シュナイダーがその答えだったようだ。

9番打者ではあるが、彼の役割は単打でつなぐことではなく、一発を打つこと。この連勝期間は常に違う選手がヒーローとなっており、この日の先制打となるソロ本塁打(4号)をD・シュナイダーが放ったのは、まさに今のチームを象徴している。