泥臭い全員野球の復活 ドジャースに逆転勝利で連敗ストップ

April 8th, 2026

ドジャース3-4ブルージェイズ】トロント/ロジャースセンター、4月8日(日本時間9日)

本来の「2025年ブルージェイズ」の姿が、一瞬とはいえ戻ってきた。

この光景を再び目にするまで、丸1週間、そして8日(日本時間9日)のドジャース戦の終盤までファンたちは待っていた。敵地でのホワイトソックス戦では3連敗を喫し、チームは6連敗。ワールドシリーズの再戦となったドジャース戦でも、あわや3連敗という崖っぷちに立たされていた。

この日の勝利も、決して完璧な内容とは言えなかった。だが、そもそもブルージェイズの野球に華やかさは必要ない。不格好でも、泥臭く勝利をもぎ取ることこそが、本来の姿なのだ。

「大きな一打が勝利につながることもあるし、相手のミスで点を取って勝つこともある。とにかく勝利が必要だ。握手して、ハイタッチして、クラブハウスの電気をつけて休養日を楽しむ。ヒットで勝つこともあるし、今日は小さなことの積み重ねだった」とジョン・シュナイダー監督は語った。

まだ5勝7敗とシーズンは始まったばかり。大きく悲観する必要はない。しかし、タイミングと期待は無視できない。ブルージェイズは1992年と93年のワールドシリーズ制覇以来となる注目を、地元トロントだけでなく全国的にも集めている。実際、今シリーズの1戦目と2戦目には4万人を超える観客が詰めかけた。

この日はその期待に、逆転勝利で応えた。そして、その戦いは昨年のチームを彷彿とさせるものだった。代打デービス・シュナイダーが四球を選び、アンドレス・ヒメネスの単打で三塁へ進むと、さらにヒメネスの盗塁の際に、ドジャースの守備の乱れが出た瞬間を見逃さずに生還した。デービスは2四球で2得点。打球を一度もフィールドに飛ばさず、この試合で最も重要な選手となった。

確かに決して派手ではない。それでも、勝利をもぎ取る粘り強さこそが、昨年躍進したチームの原動力だった。

「シーズンはまだ長い。ケガや敗戦で望んだスタートにはなっていないが、まだ150試合残っている。まだまだシーズンは続く。この勝利を連勝のきっかけにしたい」とデービスは語った。

このスロースタートを挽回し、この日の勝利を”きっかけ”にするために、ブルージェイズに必要なものとは何か。

なんでも良いので得点力

今回の試合、特に終盤の攻撃がモデルとなるだろう。

ブルージェイズは41得点でMLB26位タイ。長打が出ないなら、個人の力に頼らずにチーム全体で得点を積み上げる必要がある。

「昨年はそれで勝った。逆転勝ちや、本塁打以外でも得点する方法を見つけた。走塁も良く、単打でも一塁から三塁へ進むなど、いろいろな形で得点した」とデービスは語った。

基本的なミスを減らす

2025年と2026年の最大の違いはここにある。スター選手や派手なプレーに注目が集まるが、強豪同士の試合はミスの少ないチームが勝つことが多い。

昨年のブルージェイズは堅守と優れた走塁でミスの少ない野球を展開していたが、今年はほころびが見られている。この1週間も毎試合のようにミスが続いた。この日は六回、ゲレーロJr.がゴロの間に二塁から三塁へ進塁を試みてアウトになった。

「無死ならもう少し慎重であるべきだった。その点についてはブラッドとも話した」とシュナイダー監督は語った。

監督が求めているのは、デービス・シュナイダーが見せたような、”適切な場面での”積極的な走塁だ。このチームにはその能力があることはこれまで何度も証明されてきた。今回ようやくその姿を垣間見ることができた。この傾向を続けることができるか。