ブルージェイズ今季注目の打者5人 岡本選手の評価は?

February 21st, 2026

野球で打線の「アイデンティティー」を築くのは簡単ではない。時間がかかり、自然と定着するものだ。しかし、2025年のブルージェイズは、打線の「アイデンティティー」を確立した。

ここ数年で初めて、数試合を見ただけで「ブルージェイズはどんなチームなのか」「どのように得点を奪い、それがなぜ機能しているのか」がはっきりと分かるチームになった。その礎を築いたのが打撃コーチのデービッド・ポプキンスだ。アシスタントのルー・イアノッティ、そして退団したハンター・メンスに代わって加わったコディ・アトキンソンも重要な役割を担っている。

ポプキンス打撃コーチにチームの中核を担う5人の打者について質問した。

1 岡本和真
「かなり入念なケージでのルーティンを持っている」とジョン・シュナイダー監督は話す。そのためポプキンス打撃コーチは、ここ数日は一歩引いて観察し、ブルージェイズの新たな日本人スターを理解しようとしている段階だ。

ポプキンス打撃コーチ評
「打撃の流れがとてもいい。リードレッグ(ステップする左足)に体重を乗せて対応する能力があるし、パワーもある。本当に多くのことができる打者だ。タイミング面では多少の順応期間は必要だが、ここまでは素晴らしい状態だよ。取り組み方も気に入っている。もうちょっとリラックスして、自分のスイングを思いきり出す姿を見るのが楽しみだ」

2 ブラディミール・ゲレーロJr.
2025年のポストシーズンでは18試合で8本塁打、OPS1.289と大暴れ。この勢いを2026年につなげられるか注目される。

ポプキンス打撃コーチ評
「自信を持っていて、それが周囲にも伝わっている。楽しみながらプレーしているし、仲間と笑い合っている。自分がどんな力を持っているか、どんな場面でも分かっていると思う。もし何かが少しずれても、まったく慌てない。ただ黙々とやり続ける。そして何かがかみ合えば、一気に爆発して、長くチームを引っ張ってくれる。今は本当にいい状態だ。今年のプレーを見るのが待ちきれないよ」

3 ジョージ・スプリンガー
1年前、スプリンガーは低調に終わった2024年シーズンを経て、スプリングトレーニングでも打率.108と苦しんでいた。明るい材料は見当たらなかったが、そこから一転、夢のようなシーズンを送った。今季は6年総額1億5000万ドル(225億円)契約の最終年を迎える。

ポプキンス打撃コーチ評
「ずっと自信を持っていて、自分を信頼できている。たとえ感触が良くなくても、『あと1スイングで変わる』と分かっている。あらゆる方向に打球を打ち出しているよ。以前は『まだ自分はいけるのか?』と感じる瞬間もあったかもしれない。でも今は違う。自分がまだやれると分かっている。彼は球界屈指の打者だし、きっと素晴らしいシーズンになる」

4 アディソン・バージャー
ポストシーズンでは打率.367、OPS1.204を記録し、持てる力を存分に示した。

ポプキンス打撃コーチ評
「プレーオフでは、彼の“完成形”を見たと思う。ボールをしっかり引きつけて強く打ち出すなど、あらゆることができていた。相手はどう攻めていいか分からなかったはずだ。敬遠気味に攻めれば逆方向へ打ち、勝負に来れば痛打する。昨年フルシーズンを戦ってスタミナと持久力を身につけたことも大きい。シーズン中盤から終盤にかけては多少疲れも見えたが、それは多くの選手が経験することだ。あの経験を乗り越えられたのは大きい。今は本当に素晴らしい状態に見えるよ」

5 ヘスス・サンチェス
サンチェスはジョーイ・ロパーフィードとのトレードでアストロズへ移籍。高い身体能力と大きな可能性を秘めており、バージャーと重なる部分も少なくない。

ポプキンス打撃コーチ評
「アストロズでは打撃を変えようと取り組んでいたようだが、彼の性格や打者としての本質にうまくフィットしなかったのかもしれない。どちらかというと弱点を補う方向に寄っていた印象だ。われわれは“彼の強みを最大限に生かす”方向に戻している。そこからスタートし、その先を考えればいい。まずはリズムを取り戻し、自分のスイングを振り抜けるようにすることだ。ここ数日はいい日が続いているし、とても楽しみにしているよ」