【ガーディアンズ3−5ブルージェイズ】トロント/ロジャースセンター、4月25日(日本時間26日)
野球選手は、日課や徹底した験担ぎといった伝統を好む。伝統は選手同士をつなげる。岡本和真(29)がブルージェイズのチームメートらと親交を深めるにつれ、独自の新たな伝統が始まった。
ジョン・シュナイダー監督(46)は「岡本がより歓迎されている、あるいはチームの一員であると感じる助けになっていると思う。野球選手は試合前、試合中、そして試合後に変わったことをするもの。岡本が試合前に仲間たちとと打ち解けているのは素晴らしい。誰もが独自の握手や決めごとを持っている。こうしたことが増えるのは、岡本にとって本当に良いことだ」と語った。
フィールドやベンチで、岡本の豊かな人間性が垣間見える。メディアの前では控えめなことが多いが、2日連続の本塁打を放ち、この試合後、新たな伝統について語る際には大きな笑みを浮かべた。
岡本と大嶋通訳に加え、加藤豪将(31)、チーム栄養士、讃井(さぬい)友香、さらにエロイ・ヒメネス(29)もこのグループに加わっている。シュナイダー監督は、ウラジーミル・ゲレーロJr.(27)やドリュー・ブテラ・コーチ(42)の参加も目にしており、特に岡本が関わるとこうした輪は広がる傾向にある。
シュナイダー監督は「岡本は本当に好感が持てるし、面白い。結果が出ていることも追い風だ。この1週間、絶好調なのが大きい。岡本が周囲を引きつける存在であることは、すぐに分かった。本当に面白い男だ。ベンチでの岡本の様子を少しでもメディアの皆さんに知ってもらいたい。本当に面白くて、チームメートもそれを楽しんでいる」と続けた。
こうした瞬間は些細に聞こえるかもしれないが、極めて重要だ。岡本は、メジャーリーグや北米での生活に適応している初期段階にあり、毎週のように新たな投手や球場、課題に直面している。25日(同26日)も、岡本は自分を支えてくれるチームメートらに感謝を伝えた。シュナイダー監督は、序盤の苦戦についてメディアから質問が出るたび、積極的に岡本を擁護してきた。
春季キャンプでも岡本の素顔が垣間見える瞬間があった。キャンプ初日に自身の性格を問われ、「すごく真面目で……男前」と答えていた。
ゲレーロJr.は、キャンプで実質的に岡本の面倒を見ていた。毎日の練習後には居残りで共に汗を流した。キャンプ中は打撃練習でも同じグループ。お辞儀で締めくくる独自の握手も持っている。言葉の壁はあるものの、現在は誰もが認めるお気に入りのチームメートになっているようだ。
シュナイダー監督は「昨夜、クラブハウスを通ったら、岡本とヘスス・サンチェスが本格的に話をしていた。どんな風に進んでいたのかは分からないし、何について話していたのかも聞かなかった」と明かした。
ブルージェイズは、選手や家族が「新しさ」に心地よさを感じられるよう、多大な時間とリソースを注いでいる。しかし、今回のような日々の集いなどの自然発生的な取り組みこそが、常に最も価値がある。
シュナイダー監督は、自身が感謝していることについて聞かれると「今は岡本に感謝している」と即答した。
25日(同26日)の勝利後、岡本は周囲に集まった12人の記者らとカメラを一度見渡し、にやりと笑って周囲を喜ばせる答えを返した。
「メディアのみなさんには、いつも感謝しています」
