オリオールズ、ハイド監督を電撃解任

今季から菅野智之が在籍

May 17th, 2025

今季15勝28敗と低迷するボルチモア・オリオールズは、ブランドン・ハイド監督(51)、捕手インストラクターのティム・コシンズ氏も同時に解任された。暫定監督には三塁コーチのトニー・マンソリーノ氏が就任する。

同チームには今季から菅野智之が在籍しているが、今季は開幕序盤から先発投手が相次いで怪我で離脱し、苦戦を強いられていた。

ハイド氏は2018年に監督に就任したが、それまで監督経験はなく、異例の抜擢となった。就任から数年は苦戦を強いられ、2018年から3シーズンは131勝253敗(勝率.341)と低迷したものの、ハイド氏は再建を一手に担い、2022年に83勝79敗、2023年にはア・リーグ最高の101勝61敗を記録し、2014年以来となるア・リーグ東地区優勝を果たし、ハイド氏はア・リーグ最優秀監督に選ばれた。2024年には91勝71敗と好成績でワイルドカード枠を獲得しているが、ポストシーズンは0勝5敗と振るわなかった。

ハイド氏はオリオールズでの在任期間では通算421勝492敗(勝率.461)で、監督としての勝利数は1954年以降ではアール・ウィーバー(1,480勝)、ショーウォルター(669勝)、ポール・リチャーズ(517勝)に次ぐ球団史上4位(1954年以降)だった。

解任はGMのマイク・エリアス氏主導で行われ、「この不振は私の責任だが、今は変化のとき」と、2024年3月に球団のオーナーに就任したルーベンスタイン氏は「「過去6年間、オリオールズとボルチモア市の両方に多大な利益をもたらしてくれた彼の多大な功績に心から感謝する。今後の彼の野球界での成功を願っている」と声明を出している。

ハイド氏は、パイレーツのデレク・シェルトン監督、ロッキーズのバド・ブラック監督に続き、解任された3人目の監督となる。オリオールズの監督がシーズン途中で解任されるのは、2010年のデーブ・トレンブリー監督以来となる。