【ホワイトソックス5-9フィリーズ】フィラデルフィア/シチズンズバンクパーク 6月7日(日本時間8日)
ここ1カ月ほど、フィリーズは低調な打線を投手陣が支えてきた。しかし、ホワイトソックス3連戦ではその構図が逆転。先発投手が3試合すべてで5失点以上を喫する苦しい展開だったが、打線が奮起し、本拠地でのホワイトソックス戦でシリーズ勝ち越しを決めた。
5月19日から6月3日までの2週間以上、チームは1試合で5得点以上を挙げられなかったが、直近4試合で3度目となる5得点以上を記録。この日は先発9人のうち8人が出塁し、9得点を奪った。
「プレッシャーはあまりないよ。終盤に1点差や同点の接戦ばかりじゃない分、本当に気持ちは楽だよ」と語ったのは、3試合連続本塁打と絶好調のブランドン・マーシュだ。
ドン・マッティングリー監督代行の就任後、フィリーズは26勝11敗とメジャーでも屈指の成績を残している。しかし、その多くは「先発投手が試合をつくり、上位打線が得点し、守護神ヨアン・デュランが締める」という勝利パターンだった。
ところが今回のホワイトソックス3連戦では先発陣が苦戦した。3試合の先発投手の防御率は9.60と大崩れしている。
- 第1戦:ヘスス・ルサルド 6回5失点、2四球、2三振、被本塁打3
- 第2戦:アンドリュー・ペインター 4回2/3を6失点、2四球、4三振、被本塁打2
- 第3戦:アーロン・ノラ 4回1/3を5失点、4四球、4三振
それでも打線が奮起し、チームを勝利へ導いた。
「ずっと投手陣が流れを作ってくれていた。このシリーズは逆に、打撃で投手を助けることができた。それこそ本来目指すべき形だと思う」とマッティングリーは振り返った。
その中心にいたのは、ブランドン・マーシュだった。この日は4打数2安打2打点、2得点、1四球。3試合連続本塁打は自身初となる。
指揮官もその好調ぶりを称える。
「左腕サンチェスと同じくらい、マーシュの話題が毎日のように出てくるね。しっかりスイングできているし、それを継続している。打率だけでなく長打も出ているのが大きい」
マーシュ自身も、打席での感覚がキャリアの中でも最も良い状態にあると認める。
「一番いい感じだと思う」
一方で、指揮官の言及した“パワー”という表現には、「パワーかどうかは分からないな。だって(あの本塁打は)最前列に飛んだんだぜ」と冗談交じりにそう語りながらも、このシリーズでは24打数12安打(打率.500)、本塁打3本を含む長打4本と圧巻の内容を残した。
「ホームで5勝1敗、その前のロードも4勝2敗。最高だ。この流れを続けていかないとね」とマーシュは語った。
もっとも、この日はマーシュだけではなかった。
初回にはブライス・ハーパーのタイムリーで先制すると、続く二回には、控え捕手のラファエル・マルシャンが2ランでリードを広げた。さらにアレク・ボームも2安打2打点を記録し、今季初盗塁もマーク。ジャスティン・クロフォードも安打を放ち、5月17日以来となる打点を挙げた。
打線の援護により、アーロン・ノラは敗戦投手を免れた。ノラは4回1/3を5失点と苦しい投球となり、防御率は5.86まで悪化。4四球を与え、自己最長タイとなる3試合連続無四球の記録も途切れた。
ここ数週間とは対照的に打線が投手陣を支え、フィリーズは攻撃力で勝利をもぎとった。
