デビュー右腕スプロート好投もレッズに負け越し

球団5位の有望株が六回途中までノーヒット投球

September 7th, 2025

レッズ3-2メッツ】シンシナティ/グレートアメリカンボールパーク、9月7日(日本時間8日)

メッツは、ナ・リーグのワイルドカード争いのライバル、レッズを突き放すチャンスを生かせなかった。1勝1敗で迎えた最終戦に2-3で敗れ、シリーズを負け越した。

とはいえ、19試合を残して、ジャイアンツ、レッズと4ゲーム差、ダイヤモンドバックス、カージナルスと4.5ゲーム差とナ・リーグのワイルドカード争いでは圧倒的に有利な立場にいる。7日の試合前時点でのファングラフスの予想では、メッツのプレーオフ進出の可能性は95.2%と見られており、致命的な1敗ではない。ただ、昨季に続きポストシーズンで躍進するためには、より質を高めていく必要がある。

「今の状況は悪くないが、勝ち続けなければならない。シーズン当初に掲げた目標を成し遂げるためには、もっと勝たないといけない」と遊撃手フランシスコ・リンドーアは語る。

この試合は、メッツにとって明るい材料である若手先発の輝きと、強力打線が抱える弱点のどちらも見られた。

(ほぼ)完璧なスプロート

メジャーデビューとなった先発のブランドン・スプロート(24)は、最初の19打者までノーヒット投球を継続。その後に3連続安打を浴びたとはいえ、素晴らしいデビュー登板となった。

とはいえ、ノーヒットを続けていた最初の5イニングでも計4四球を与えるなど完璧ではなかった。四回には先頭のノエルビ・マルテに四球を与えると、盗塁と内野ゴロで三塁まで進まれ、オースティン・ヘイズに同点の犠牲フライを打たれた。

また、六回1死でマルテにこの日、最初の安打を許すとエリー・デラクルーズ、ヘイズに2連続タイムリーを浴び、1-3と逆転を許した。しかし、その後は2者連続三振と立て直し、6回88球、3安打、7三振、3失点でマウンドを降りた。

「とても良かったと思う。ベストの投球ではなかったが、チームのために戦った」とスプロートは語った。

球団5位の有望株、スプロートに加え、この1カ月でノーラン・マクリーン(24歳・同3位)、ジョナ・トン(22歳・同4位)もデビューを果たした。3人はここまで計7登板で5勝2敗、防御率2.49。特に4戦4勝のマクリーンの存在は大きく、ここまで26回1/3を投げて、防御率1.37、28三振、WHIP0.76をマーク。スプロート、トンの2人も期待通りの成長を見せれば、メッツにとっては今季のポストシーズンだけでなく、この先の長期的な戦力強化も期待できる。

「メジャーにもマイナーにも才能のある選手がたくさんいる。ノーランがやっていることは素晴らしいし、ジョナのデビューも素晴らしい。メッツのファームはすごく良いと思うし、正しいやり方をしている。明るい未来があると思う」とスプロートは語った。

強力打線も九回以降の逆転劇はまさかのゼロ

MLB屈指の破壊力を誇るメッツ打線は、とりわけ直近5週間ほどでその力を示し、シーズン序盤に見られた課題を克服している。しかし、唯一直らない課題がある。八回終了時に負けている試合の戦績が0勝59敗なのだ。

もちろん最終回で試合を覆すことは決して簡単ではない。しかし、この強力打線を考えれば一度もないというのはいささか驚きだ。この日も、九回にフアン・ソトが1死から38号ソロを放ち、逆転の狼煙をあげたかと思ったが、スターリン・マルテが併殺打に倒れ、逆転ならず。

「説明するのは難しい」とカルロス・メンドーサ監督は悔しさをにじませた。「われわれの打線を考えれば、相手の救援陣を攻略できるはずだ。私たちは強いし、しっかりと走者も出している。ただ終盤に大きな一本が出ていないだけなんだ」