【オリオールズ3−7ブルージェイズ】カナダ・トロント/ロジャースセンター、9月12日(日本時間13日)
前日にはポストシーズン進出が絶望的にも映ったブルージェイズが、再び周囲の期待を引き戻した。今季は何度も同じような巻き返しを続けている。
この日、オリオールズ戦に快勝。前夜の重苦しい雰囲気を一変させた。ブルージェイズは74勝75敗となり、ア・リーグ最後のワイルドカード枠となる3位のガーディアンズ(75勝74敗)に1ゲーム差。オリオールズ(72勝77敗)とのゲーム差も2に広げた。
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重要なポイントは以下の通りだ。
【1. ア・リーグのワイルドカード争い】
オリオールズとの差を維持することは重要だ。ブルージェイズは21~23日(同22~24日)にボルティモアで再び3連戦を控えており、数日間の結果次第で順位が一気に入れ替わる可能性もある。13日(同14日)の3連戦最終戦ではディラン・シース(30)が先発するだけに、その前に今回のシリーズで1勝を確保した意味は大きかった。
いよいよ他球場の結果が気になる時期に入った。この日の勝利が決まると、すでに試合中だったガーディアンズとレンジャーズの結果にも注目が集まった。
「ここ数カ月、緊迫感はずっと高いままです。最後まで続くと思います。すべての試合が重要ですし、シーズン終盤まで大事な試合が続きます。緊迫感もストレスも、ずっと高い状態が続いています」とジョン・シュナイダー監督(46)は語った。
【2. ブレット・ベイトマン、長距離砲?】
ブレット・ベイトマン(24)はメジャー初本塁打から24時間もたたないうちに、ほぼ同じ方向へ2号を放った。いったい何が起きているのだろうか。
ミネソタ大では128試合に出場して本塁打0。プロ入り後もマイナー4シーズンで計6本塁打にとどまっていた。これまではコンタクト能力を持ち味とし、優れた走力と守備で価値を高めてきた選手だ。それだけに、オリオールズとの直近2試合で続けた本塁打は、これまでのイメージを覆す意外な一面となった。
「映画『メジャーリーグ2』のウィリー・メイズ・ヘイズみたいですね。昨日はスライダー、今日はフォーシームを打ちました。どちらもいいスイングです。打てる球をしっかり捉え、自信もついています。驚いたとまでは言いませんが、これまで長打は彼の持ち味ではありませんでした。もちろん大歓迎です」とシュナイダー監督は語った。
ベイトマンがホセ・バティスタ(45)のような長距離砲へ突然変わるわけではない。現在のように打球が次々と野手の間を抜ける状態が続き、BABIP(インプレーとなった打球が安打になる割合)が高水準を維持するとも考えにくい。ただ、今はそこが重要ではない。より安定して強い打球を放ち、毎年6~8本程度の本塁打を引っ張って打つことができれば、打撃全体の幅が広がる。コンタクト型打者が年ごとに受けやすい、打球の行方による成績の変動も多少抑えられる。
同じ回にはアレハンドロ・カーク(27)も今季10号本塁打を放った。現在のブルージェイズ打線で好調な打者の1人にとって、こちらも好材料だ。今季序盤に左手親指を骨折して以降、長打力が戻るまで時間を要したが、現在は完全に復調している。
「本当に大きいです。一回の安打も、本塁打も、彼が打線にいるだけで大きな存在感があります。本塁打1本で試合の流れが一気に変わることも分かります。カークが後半戦に入ってこれだけ振れていることも、私たちが再び争いに戻ってこられた大きな要因です」とシュナイダー監督は評価した。
【3. マイルズ、またも役割を果たす】
一回は決して順調ではなかった。満塁のピンチを招き、最後の打者にもフェンス際まで飛ばされたが、スコアボードに「0」を刻めば十分だ。スペンサー・マイルズ(26)は2イニングを無失点に抑えた。今季は89回2/3を投げて防御率2.71。ブルージェイズにとって今季最大のサプライズの1人であり続けている。
マイルズは今季残り期間も、この役割を担う予定だ。ただ、より興味深い判断は今オフに待っている。本人は先発転向を希望しており、ブルージェイズも同じ方向で検討しているようだ。
「今季最終的に何回を投げるかにもよりますが、そこから来季はさらに投球回を増やせます。先発として考えるのも魅力的です。オフに改めて検討し、どの役割になっても準備できるよう、十分な時間を与えたいです。救援でも複数イニングを非常によく投げていますから、判断は興味深くなります。先発としての可能性はあると思いますし、必要な球種も持っています」とシュナイダー監督は話した。
