【カブス4-3ブルワーズ】シカゴ/リグレーフィールド、10月8日(日本時間9日)
今季、開幕からすぐにボストンの3Aからブルワーズに拾われ、一気に飛躍したクイン・プリースターにとって、リグレーフィールドは特別な場所だ。
2016年、カブスがワールドシリーズを制覇した年に現地で試合を観戦し、歓喜に沸くスタンドでチームを応援した思い出を持つ。「自分にとって夢のような舞台だった。そこに自分が立てることは感慨深い」と話し、少年時代に憧れたカブス相手に、自身の新たなチームを「10月1回戦敗退」のジンクスから救うべくマウンドに上がった。
夢の一夜になるはずだったが、現実は厳しかった。第3戦でのプリースターの登板は、わずか39球、2アウトで終了。初回に4失点し、ブルワーズは3-4で敗戦。スイープを逃し、2勝1敗で第4戦に持ち越しとなった。
ブルワーズは今季初のスタメン出場となったジェイク・バウアーズが、四回にタイムリー、七回に逆方向へのソロ本塁打で反撃の口火を切ったが、何度も得点のチャンスを逃した。
初回、ウィリアム・コントレラスのフライをカブス野手が太陽で見失い、満塁の好機を得たが、得点はわずか1点止まり。四回にもバウアーズのタイムリーの直後、ブランドン・ロックリッジのスクイズバントがバットに乗りすぎ、1死一、三塁のチャンスを生かせなかった。
最大のチャンスは八回。2死満塁で打席にはバウアーズ。逆転のヒーローになる舞台は整っていたが、カブスのリリーバー、ブラッド・ケラーがファウルチップで三振に仕留めると、リグレーフィールドの観衆は歓喜に包まれた。
ブルワーズは序盤から苦しい展開を強いられた。12日ぶりの実戦登板となったプリースターは、初回に1点の援護をもらったものの、制球力がなく、甘い球を狙われた。先頭のマイケル・ブッシュに6球目のカットボールを完璧に捉えられ、右中間のツタの向こうへ先頭打者本塁打を浴びた。これでカブス打線に火がつき、安打と2四球などで2点を失うと、無念の降板となった。
そのあとマウンドを託されたニック・ミアーズも、暴投で1点を追加され、差は3点に広がった。プリースターが登板した試合では、ブルワーズは5月末から9月中旬まで19連勝していたが、ここ一番でその勢いは影を潜めた。序盤からリズムをつかめず、打線の援護も得られないまま、流れを引き寄せることができなかった。
