「心臓がバクバクした」22歳プラットが勝ち越し打 ブルワーズ、PS7度目の逆転で2勝目

6:06 AM UTC

【レイズ4−5ブルワーズ】ミルウォーキー/アメリカンファミリーフィールド 10月24日(日本時間25日)

「心臓がバクバクした」

勝ち越し打を放った22歳のルーキー、クーパー・プラットは、試合後にそう振り返った。

ワールドシリーズ第2戦。4-4の同点で迎えた七回、先頭のブライス・トゥラングがセンターオーバーの二塁打で出塁し、次打者ギャレット・ミッチェルの右飛で三塁へ進んだ。ここでレイズが5番手のケビン・ケリーを投入すると、打席にはプラットが入った。

相手投手が交代する際、ボーゲルバック打撃コーチに呼び止められ、「お前はこういう場面のためにいるんだ」と背中を押された。それでも、プレッシャーからくる動悸は収まらなかった。

「1-1からの球なんて、身体が泳いで反対側まで追いかけるようなスイングをしちゃったよ(笑)。でも、とにかく気持ちを落ち着かせて、深呼吸をして集中しようとした」

カウント2-2からの5球目。ケリーが投じたシンカーを必死に叩くと、打球は右前へ抜けた。三塁からトゥラングが勝ち越しのホームを駆け抜けた。

「野球が9イニングあるのには理由がある。打席は何度も回ってくるし、守備の機会もまた来る。一球一球、諦めないことが大切なんだ」

プラットは自分に言い聞かせるように話した。

初回に4点を奪われ、スタンドが静まり返っても、ブルワーズのベンチで下を向く者は誰一人いなかった。その裏にすぐさま2点を返すと、四回には相手の失策で1点差に迫った。そして六回、サル・フリーリックが代わったばかりのイアン・シーモアに対し、9球粘った末に93マイル(約150キロ)の速球をバックスクリーンへ。起死回生の同点ソロアーチで球場は一気に明るい雰囲気に包まれた。

ガッツポーズでダイヤモンドを回ったフリーリックは、「最高だった。ある種、周りが見えなくなるような感覚だった。でも、すぐに試合はまだ続いていると気を引き締めた」と振り返った。

さらに七回のプラットの勝ち越し打が決勝点となり、ブルワーズは本拠地で2連勝し、敵地タンパへと乗り込む。

今季のポストシーズン10試合でブルワーズの逆転勝利は、実に7度目。ベテラン投手のブランドン・ウッドラフは「みんな我慢強いし、絶対に諦めない」と語った。

デービッド・ハミルトンは「僕たちは逆転するのが好きなんだと思う。逆境も好きだし、それがモチベーションになって、チームを勢いづけてくれる」と真顔で応えた後、「あ、冗談です。冗談」と笑いながら付け加えた。

AI時代の現在、「ワールドシリーズで先制されたチームが逆転できる可能性」などは、すぐに数値化される。そして、その数字は決して高くない。それでも、ギャレット・ミッチェルは「僕たちの勝率は毎試合100%だと思っているよ。どんな形であれ、どうにかして勝てるといつも信じている」と胸を張る。そして、実際にそれをやり続けていると語り、こう付け加えた。

「一振りで4点を取ろうとは考えない。一人ひとりが質の高い打席を積み重ねて、少しずつ点を返していくだけ。四球を選ぶ、単打を打つ、盗塁をする、得点を挙げる。とにかく、しつこく攻め続ける。それが、僕たちの野球なんだ」と胸を張る。

泥臭く、我慢強く、そして自分たちの野球を信じて、最後のアウトまで戦い抜く。プラットが、今季のブルワーズ野球を大一番で体現した。

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