ブルペンの補強を試みるドジャースがツインズから右腕ブロック・スチュワート(33)を獲得。加えて、ナショナルズから外野手アレックス・コール(30)も獲得し、期限当日に二つのトレードを完了させた。
トレード詳細
ドジャース獲得: ブロック・スチュワート(右投手)
ツインズ獲得: ジェームス・アウトマン(外野手)
2016年にドジャースから6巡指名を受けたスチュワートは、6年ぶりの古巣復帰。在籍した4シーズンでは計36試合に登板(11先発)、防御率5.46を記録していた。
今季はキャリア屈指のシーズンを送っており、39登板(34イニング)で防御率2.38、41三振、11四球と素晴らしい投球を披露。ドジャース在籍最終年と比べて、球速が平均91.5から96.1マイル(147→154キロ)と大幅に向上しており、右打者に対してはOPS.327と無類の強さを誇る。
放出されたアウトマンは、2023年にナ・リーグ新人王投票で3位に入ったものの、今季は打撃が低迷。守備での貢献は大きかったが、39打数4安打(打率.103)、2本塁打と振るわなかった。ツインズはフィリーズとのトレードでハリソン・ベイダーを放出しており、その穴を埋める存在と見られている。
トレード詳細
ドジャース獲得: アレックス・コール(外野手)
ナショナルズ獲得: エリック・スワン(右腕・ドジャース16位有望株)、ショーン・ポール・リナン(右腕・同20位)
30歳のコールは外野手の4番手、もしくはマイケル・コンフォートとレフトの出場機会を分け合うと予想される。外野はどこでもこなせる万能型で、今季は主に両翼を守ることが多かった。打率.274、OPS.757、打席数237で三振わずか36と打撃も安定している即戦力だ。
放出されたスワン(23歳)とリナン(20歳)はともにハイAで先発ローテーションの一角を担っていた。
スチュワートはブルペンを救う存在になるか?
右打者に強い投手を必要としていたドジャースにとってスチュワートはまさに理想的で、ブルペンを支えることが期待される。
とはいえ、これで全てが解決したわけではない。
メイソン・ミラーやヨアン・デュランなど、高額な対価を求められるクローザータイプの獲得にはやはり手を出さなかった。既にチームにはタナー・スコット、ブレイク・トライネン、カービー・イェーツ、マイケル・コペック、ブルスダー・グラテロールら、最終回を任せられる投手がいない訳ではない。
しかし、ケガや不安定な投球に悩まされ絶対的な存在がいないのも事実だ。スコット、コペック、グラテロールは負傷者リスト入りしており、イェーツは波が激しく、トライネンも復帰後2試合に登板したが、まだ本調子ではない。
スチュワートにも懸念はある。今季はすでに34イニングに登板しており、2017年の自己最多(34回1/3)を間違いなく更新する。加えて、過去2シーズンは腕の負傷に悩まされており、2021年にはトミー・ジョン手術を受けている。健康体、そしてキャリアベストの調子を維持できるかは、ドジャースブルペンの後半戦の鍵を握るだろう。
