マリナーズは11日（日本時間12日）、ブルージェイズとのア・リーグ優勝決定シリーズ（ALCS＝7回戦制）第１戦の先発投手にブライス・ミラーを起用すると発表した。
「めちゃくちゃ興奮してるよ」とミラーは大役を任された心境を語った。「プレーオフで投げるのは、ずっと夢見てきたこと。チームの初戦を任されて、流れをつくるチャンスをもらえるのは本当に意味のあることだね」
情報筋によると、エースのブライアン・ウーもマリナーズのALCS登録メンバー26人の一員となる見込みだが、第１戦での登板はないという。チームは10日にブルペンで投げた後の回復状況を確認するため、11日に再度メディカルチェックを行う予定だ。ウーは大胸筋の炎症からの復帰を目指してリハビリを続けている。ウーが最後に登板したのは負傷交代した9月19日のアストロズ戦で、地区シリーズのメンバーには入っていなかった。
「ウーが登板できる可能性を引き続き探っている。回復は順調に見える。今は、いつ登板可能になるかのタイミングを見極めている最中だ」とダン・ウィルソン監督は語った
マリナーズのALCS登録メンバーは12日朝に正式に提出される予定。チームは11日夜に出発し、米国東部時間午後10時ごろにトロントへ到着する見込みだ。
ミラーは、地区シリーズ第5戦の死闘（延長15回、3-2の勝利）で唯一、先発投手の中で登板しなかったものの、第4戦に先発（4回1/3、55球）したため、中3日での先発となる。4安打、無四球と安定した投球を見せたが、走者を2人残して降板すると、2番手ゲイブ・スピアーが抑えられず、ミラーに2失点が記録された。とはいえ、本人は前回の登板に手応えを感じているとコメントした。
「前回の登板はすごくいい感覚だった。ここ最近で一番調子が良かったと思う。だから、このチャンスをもらえてワクワクしているよ」とミラーは振り返る。
ウィルソン監督も「彼にボールを託せるのが楽しみだ。行けるところまで行ってもらう」と信頼を寄せた。
通常の間隔（中4〜5日）で登板できたローガン・ギルバートかルイス・カスティーヨが本来なら第１戦の候補だったが、両者とも第5戦の延長戦でリリーフとして登板した。