カル・ローリー(29)にとっても、これらはすべて初めての経験だ。
シアトルのスター捕手は、メジャーのキャリアで初めて長期にわたるケガと向き合っている。負傷者リスト入りも初めて経験した。シーズン中にチームから1週間離れる事態も初めてだ。そして今、初めて復帰への道のりを歩んでいる。
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ローリーは7日(日本時間8日)、ハイAエバレットのユージーン戦に出場し、自身初となるリハビリ出場の経験を積んだ。
第1打席で初球を振り抜き、もう少しで本塁打となる特大の右飛を打ち上げた。第2打席は三振に倒れたが、6回に三遊間を抜ける単打を放ち、3打数1安打で終えた。3度の打席はすべて左打席に入った。
「感触は良かった」とローリーはリハビリ試合の初出場を振り返った。
「今日はタイミングがもっとずれると思っていた。でも、予想以上に良かった。結局、今日の全体的な結果にはすごくうれしく思う」
ローリーにとってファンコ・フィールドでの試合は、ドラフト3巡目で指名され、当時マリナーズ傘下のショートシーズンだったエバレットで38試合に出場してプロのキャリアを歩み始めた2018年以来だった。チームがローリーに用意したユニホームは、ふさわしいことに背番号33だった。この番号は、ローリーが球界を代表するスター選手へと成長する前、プロ最初の夏にエバレットで着用していた数字だった。
そして話題は、ローリーの今後の予定へと移る。マイナーリーグは8日(同9日)が休みとなり、ローリーはリハビリ出場の舞台を南へ65マイル離れた3Aタコマへ移す予定となっている。3Aタコマ・レイニアーズは9日(同10日)の朝からチーニー・スタジアムで6連戦を開始する。ローリーは現在、その初戦で捕手を務める予定となっている。試合終了まで出場しない可能性が高いものの、現時点で具体的な出場イニング数の目標は設定されていない。
「DHでの出場は少し楽になる。攻守両方をこなす必要がないから、ある程度は臨機応変に対応できる。一方で捕手の場合、プランを立ててそれを維持していく必要がある」と復帰までに一定の守備機会を得る重要性を語った。
ローリーは今週の残りも3Aタコマに帯同し、状態を上げていく。すべてが順調に問題なく進めば、チームがオリオールズ戦のためにシアトルへ戻る16日(同17日)に復帰し、8日(同9日)の時点でア・リーグ西地区で1.5ゲーム差の首位に立つチームを後押しする見込みとなっている。
「引き続き状態を観察し、このまま上げていけたらと思う。今日は正しい方向への1歩を踏み出せたと思う。順調にきている」
マリナーズもまた、ローリーが好調な再スタートを切ることを願っている。昨季60本塁打のスラッガーが今季をスランプで迎え、ケガで初めてチームを離脱した時点では打率.186にとどまり、途中で38打数無安打の不振を経験した。負傷者リスト入りした時点での成績は打率.161、出塁率.243、長打率.317となっていた。
ローリーが負傷者リスト入りしてからの24日間、マリナーズは正捕手不在で13勝9敗の成績を残している。その間、ジョニー・ペレダとミッチ・ガーバーの捕手陣は2人合わせて打率.257、OPS.761を記録し、投手陣全体を防御率3.23、WHIP1.09へと導いている。この2人は主に交互に先発出場してきたが、6試合連続安打中で打率.185から.292へと引き上げているペレダが、6日と7日(同7日と8日)にデトロイトで行われたマリナーズの直近2試合でともにスタメンマスクを被った。
ローリーの復帰が近づくにつれて、同選手が戻ってきた際にペレダがメジャーの出場枠を維持するために十分な結果を残したかどうかに注目が集まり始めている。マリナーズは、ローリーが先発としての仕事量をこなせる状態に戻るまでの間、捕手3人制にするかどうかの決断を下す可能性もある。しかし、そのためには他のポジションで枠を空ける必要がある。
