【カブス4-9マリナーズ】@シカゴ/リグレーフィールド 6月20日(日本時間21日)
マリナーズの捕手カル・ローリーが新たな歴史を打ち立てた。
カブス戦初回に今季28号、七回には特大の勝ち越し2ランを放ち、29号もマーク。チームの勝利に大きく貢献した。
球宴前として捕手最多となる29本塁打をマーク。1970年に伝説のジョニー・ベンチが樹立した記録(28本)を、14試合も早い73試合目で塗り替えた。
初回、ローリーは過去にバッテリーを組んだカブス先発のマシュー・ボイドの94.6マイル(152.2キロ)直球を左中間へ引っ張り、28号ソロで先制点を献上すると、続く七回には、カブスのリリーフ、ケイレブ・シールバーの真ん中に入った94.2マイル(151.6キロ)直球を完璧に捉え、勝ち越し2ランを右翼席の外、ウェーブランド・アベニューへと運んだ。
今季、ローリーはパワーで他を圧倒している。現時点で本塁打数はメジャー全体の単独トップで、2位のジャッジ(26本)、3位の大谷翔平(25本)を引き離している。さらに打点でもメッツのピート・アロンソと並び63打点でリーグトップタイ。
文句なしの「最強捕手」として、オールスター選出は確実だ。本人も今月初めに「ホームランダービーは即決で出たい」と出場に前向きな姿勢を示しており、球宴の主役候補であることは間違いない。
また、この日の2本塁打で今季6度目のマルチアーチを記録。捕手として1ポジションのみでのシーズン最多記録にも迫る勢いで、マイク・ピアッツァが1995年に記録した6試合にも並んだ。
さらにはスイッチヒッターとしての記録更新(1961年のミッキー・マントルによる54本)や捕手のシーズン最多本塁打(2021年のサルバドール・ペレで48本)も視野に入れる。
