ローリー、スイッチヒッターの歴史を塗り替える30号

オールスター前スイッチ打者最多本塁打記録

June 21st, 2025

カブス10-7マリナーズ】シカゴ/リグレー・フィールド

マリナーズの捕手カル・ローリーが再び快挙を達成した。

6月21日(土)のカブス戦、九回に右中間へ30号ソロを放ち、スイッチヒッターとしてのオールスター前のメジャー史上最多本塁打記録を塗り替えた。

これまではミッキー・マントル、ホセ・ラミレス、ランス・バークマン、そしてローリー自身が「29本」で並んでいたが、ローリーはその伝説たちを一気に抜き去り、スイッチヒッターの歴史に新たなページを加えた。

またローリーは今季75試合目で30本塁打に到達し、2001年のバリー・ボンズとルイス・ゴンザレス以来となるスピードでこの節目に到達した選手となった。

それ以前に、シーズン75試合以内に30本塁打に達したのは、ベーブ・ルース(1921年、1928年、1930年)、サミー・ソーサ(1998年、1999年)、マーク・マグワイア(1998年)、ケン・グリフィーJr(1994年)、レジー・ジャクソン(1969年)、ロジャー・マリス(1961年)と歴史に名を残すレジェンドたちだ。

ローリーはこの前日にも2本塁打を放ち、捕手として前半戦最多本塁打記録を樹立していたが、この日の一打も歴史を塗り替える快挙。

カブス5番手の右腕ダニエル・パレンシアの99.4マイル(約160キロ)の速球を逆方向に運ぶと、打球の行方を追いかけたパレンシアの信じられないといった表情が印象的だった。

マリナーズの球団史でオールスター前に30本塁打を達成したのはレジェンド、ケン・グリフィーJr.に続くもの。グリフィーは1994年に33本、1997年に30本、そして1998年に35本を記録しており、ローリーはその偉大な存在に肩を並べた形となる。