レッドソックスとブルワーズ 新人王最終候補ダービン含む6選手トレード

February 9th, 2026

レッドソックスとブルワーズは9日(日本時間10日)、6選手が絡むトレードを正式に成立させた。レッドソックスは2025年ナ・リーグ新人王最終候補のケイレブ・ダービンを含む内野手3人とドラフト指名権1つを獲得し、見返りとして左腕カイル・ハリソンら3人をブルワーズへ放出した。

トレード詳細
レッドソックス獲得
・内野手 ケイレブ・ダービン
・内野手 アンドリュー・モナステリオ
・内野手 アンソニー・シーグーラー
・コンペティティブ・バランスBラウンドのドラフト指名権

ブルワーズ獲得
・左腕 カイル・ハリソン
・内野手 デービッド・ハミルトン
・左腕有望株 シェーン・ドローハン

25歳のダービンは昨季、三塁(主)、二塁、遊撃を守りながら打率.256、出塁率.334、長打率.387を記録。

2026年のレッドソックス内野陣を象徴するキーワードは「多様性」になりそうだ。ベテラン遊撃手のトレバー・ストーリー、そして今オフに獲得した一塁手のウィルソン・コントレラスは、打線と守備でレギュラーの座を固める見込みだが、二塁と三塁は固定されず、流動的な起用が続くとみられる。

そのパズルの中心を担う存在がケイレブ・ダービンだ。マルセロ・メイヤー、アイザイア・カイナー=ファレファ(メディカルチェック完了後に1年契約)、ロミー・ゴンザレスとともに、複数ポジションをこなせる選手たちが内野を行き来することになる。最終的に、どの選手をどこで起用するかは、アレックス・コーラ監督の判断に委ねられる。

ダービンは身長170センチと小柄だが、昨季はナ・リーグ中地区を制したブルワーズで存在感を発揮した。優れた選球眼と堅実な打撃を武器に、スピード(18盗塁)と長打力(11本塁打、二塁打25本)を兼ね備え、445打数でbWARは2.8を記録。数字以上に、試合への影響力の大きさが光る選手だ。

このトレードで最大の注目は、ブルワーズに移籍するカイル・ハリソンだ。かつて左腕先発投手のトッププロスペクトとして評価されており、昨年6月に看板打者ラファエル・デバースをジャイアンツへ放出した衝撃的なトレードでは、その中核を担う獲得要員と見なされていた。

しかし現在のレッドソックスは、若く将来性のある先発投手を豊富に抱えており、ハリソンが開幕ロースターに残る明確なポジションは見えにくかった。左腕のハリソンは2023年にメジャー昇格を果たして以降、通算42試合(うち先発37試合)に登板し、防御率4.39を記録している。

一方で、アンドリュー・モナステリオは内野の層を厚くする存在としてレッドソックスに加わる。28歳のモナステリオは2025年シーズン、ブルワーズで68試合に出場し、打率.270(126打数34安打)、二塁打9本、本塁打4本、16打点と、限られた出場機会で安定した数字を残した。

また、傘下3Aナッシュビルでは30試合に出場し、打率.250(112打数28安打)、出塁率.346、二塁打6本、本塁打4本を記録している。また、守備でもユーティリティとして光ったプレーを見せ、遊撃で21試合、二塁で8試合、三塁で5試合に先発出場。さらに一塁も20回1/3、左翼も守った。

2014年3月にカブスと国際フリーエージェント契約を結んだベネズエラ出身で、メジャー通算ではブルワーズ一筋(2023〜25年)で219試合に出場。打率.250(533打数133安打)を残している。

26歳のシーグラーは、組織の層を厚くする存在だ。2025年はメジャー初年度ながら34試合に出場し、三塁で16試合に先発、DHとしても1試合に出場した。左打ちで、両投げという珍しい特徴を持ち、捕手と内野は右投げ、外野では左投げをこなす。アリゾナ州出身のシーグラーは、2018年のMLBドラフト1巡目(全体23位)でヤンキースに指名されてプロ入りしている。俊足が持ち味のハミルトンは、古巣球団ブルワーズに復帰する。