最新サイ・ヤング賞予想アンケート、ドジャース大谷翔平は4位

May 27th, 2026

昨シーズンの大半を通じて、さらには今シーズンの序盤でさえも、サイ・ヤング賞の予想アンケートでは、おなじみの2人の投手がトップだった。

ナ・リーグではポール・スキーンズ(23)、ア・リーグではタリック・スクーバル(29)だ。

しかし、今は状況が変わった。

スクーバルは左肘の遊離軟骨を除去する手術を受け、戦列を離れている。ナノスコープ(超小型関節鏡)による手術で回復は早まるはずだが、復帰のメドは立っていない。一方のスキーンズは健康で十分に素晴らしい投球をしているが、リーグ最高の投手とは言えない状態だ。

では、誰がトップに立っているのか。MLB公式サイトの専門家36人が、これまでの成績と残りのシーズンでの予想に基づき、両リーグのサイ・ヤング賞受賞者を選出した。投票は、1位票が5点、2位票が4点というように、5−4−3−2−1のポイント制で行われた。

結果は以下の通り。

すべての成績は25日(日本時間26日)の試合終了時点。

ナ・リーグ

1位 クリストファー・サンチェス(29)=フィリーズ (1位票17)

2025年のナ・リーグのサイ・ヤング賞投票でスキーンズに大差をつけられて2位に終わった後、サンチェスは今年の同賞を獲得する最有力候補として早くも台頭している。長身左腕は37回2/3連続無失点の記録を継続して27日(同28日)のパドレス戦の先発マウンドに上がる。この試合で、1893年にマウンドが現在の距離に変更されて以降、フィリーズの投手として最長記録となっているグローバー・アレクサンダーの41イニングという記録を上回るチャンスがある。驚くほどシンプルな3球種を操り、サンチェスはナ・リーグで最も低い防御率(1.62)を誇っている。また、全投手で最多となる72回1/3を投げ、最高のWAR(2.8=勝利貢献の総合指数)を積み上げている。

2位 ポール・スキーンズ=パイレーツ(1位票9)

スキーンズは前回の登板について「良い部分と悪い部分があった」と語ったが、それが2026年シーズンのここまでの歩みをある程度物語っている。2年連続のサイ・ヤング賞獲得に向けた道のりには、好調と不調の波が入り混じっている。そして最近は後者の傾向が強く、直近2度の先発登板で計9失点を喫し、防御率3.00まで悪化させた。スキーンズの防御率が『2』台になることすら見慣れていない状態であり、『3』台ともなればなおさらだ。

しかし、スキーンズが本来の調子を取り戻せないと考えるべきではない。対戦打者はわずか打率.183にとどまり、ナ・リーグで4番目に低い数字となっている。また、奪三振割合から与四球割合を引いたK−BB(24.1%)もナ・リーグ3位タイの好成績だ。

3位 ジェイコブ・ミジオロウスキー(24)=ブルワーズ(1位票7)

ミジオロウスキーはおそらく史上最も剛腕の先発投手であり、信じられないかもしれないが、25日(同26日)のメモリアルデーに行われたカージナルス戦での直近の先発登板で成し遂げたことを見れば明らかだ。3桁(100マイル=約161キロ)の球速を57度記録し、投球トラッキング時代(2008年以降)の他のどの投手よりも10球多かった。自己最多タイとなる12奪三振のうち9つは100マイル以上の投球。まさに必見であり、ご想像の通り、打者はついていくことができない。64回で100奪三振を記録している『ザ・ミズ(ミジオロウスキーの愛称)』以上に三振を奪っている投手はいない。そして、これほど打つことが困難な投手もいない。対戦打者の打率.152は規定投球回に達している全投手で最も低い数字だ。だからこそ、ミジオロウスキーは防御率1.83と奪三振割合から与四球割合を引いたK−BBで32.7%という驚異的な成績を残している。

4位 大谷翔平(31)=ドジャース(1位票3)

大谷の野球における達成すべき大きな目標が1つ残されており、それはサイ・ヤング賞の獲得だ。その進捗はどうだろうか。27日(同28日)のパドレス戦で5回無失点に抑え、大谷は防御率0.73まで下げた。これは今季40回を投げた全投手で最も低い数字となっている。ライブボール時代(1920年以降)において、伝統的な先発投手がシーズンの最初の先発8試合を終えた時点の防御率として、6番目に低い数字だ。

5位 クリス・セール(37)=ブレーブス

低い腕の角度、変則的な投球フォーム、そして一級品の速球とスライダーの組み合わせで相手打線を切り裂き続けているセールにとって、年齢は単なる数字に過ぎない。メジャー16年目のシーズンは、これまでのシーズンとよく似た展開。つまり、圧倒的な投球を続けているということだ。防御率1.89はナ・リーグの規定投球回に到達した投手で4番目に低く、7勝はメジャートップタイ。先発した10試合のうち9試合で2失点以下に抑えている。

その他の得票者:チェイス・バーンズ(23)=レッズ、メイソン・ミラー(27)=パドレス、マイケル・キング(31)=パドレス、ノーラン・マクリーン(24)=メッツ、ブライス・エルダー(27)=ブレーブス、山本由伸(27)=ドジャース

ア・リーグ

1位 キャム・シュリットラー(25)=ヤンキース(1位票31)

ナ・リーグに明確な大本命はいないが、ア・リーグには間違いなく存在する。シュリットラーは、メジャー初のフルシーズンで圧倒的なスタートを切り、先発した11試合でメジャートップの防御率1.50を記録し、他の候補から抜け出している。投球の90.8%が速球というアプローチは型破りかもしれないが、高出力な3種類の速球の組み合わせは、打者のタイミングを困難にしている。WHIOP(0.86)、被打率(.183)、fWAR(ファングラフス算出の総合指標=2.7)、FIP(守備の要素を入れない防御率=1.78)を含め、ア・リーグの主要なほぼすべての項目でトップに立っている。

2位 ディラン・シース(30)=ブルージェイズ(1位票4)

まず初めに、シースが左太もも裏の軽い肉離れのケガで25日(同26日)に15日間の負傷者リスト(IL)入りする前に、票の過半数が投じられていたことを指摘しておくべきだろう。ブルージェイズは今回の離脱が短期間で済むと楽観視しており、もしそうであれば、このケガがシースのサイ・ヤング賞候補としての可能性を大きく損なうことはない。特に他の候補者との差が開いていない現状を考慮すればなおさらだ。シースは昨年11月にブルージェイズと結んだ7年2億1000万ドル(約315億円)の契約に見合う活躍。最初の先発11試合を通じて防御率3.11、FIP2.56を記録している。奪三振割合35.7%で92三振を奪い、ア・リーグのトップに立っている。

3位 ホセ・ソリアーノ(27)=エンゼルス

ソリアーノは今季、素晴らしいスタートを切り、最初の先発6試合で防御率0.24を記録した。これは、1913年に両リーグで自責点が公式記録となって以降、投手のシーズンの最初の先発6試合における防御率として最も低い数字だった(最低30投球回)。剛腕右腕がそのペースを維持することは不可能であり、実際には維持できなかった。直近5試合は防御率5.34となっている。それでも、今季ここまで66回1/3を投げて防御率2.44、74三振という見事な成績を残しており、被打率.186はア・リーグでシュリットラーに次ぐ2位の数字だ。

4位 デービス・マーティン(29)=ホワイトソックス

ホワイトソックスは球界最高のエピソードの1つとして台頭しており、マーティンはその中心的な存在だ。チームの素晴らしい快進撃を彩る、最高のストーリーと言える。

今季を迎えるまで通算256回を投げて防御率4.32だったが、多彩な球種を操って打者を翻弄し、あっという間にエースへと成長した。マーティンは6種類の球種をそれぞれ少なくとも10%の割合で投じている。

先発10試合を通じて7勝を挙げてメジャートップタイに並んでおり、防御率2.04を誇っている。米データサイト「ファングラフス」によると、規定投球回に達した全投手でマーティン(WAR2.3)より高い価値を生み出した投手はわずか3人しかいない。

5位 ギャビン・ウィリアムズ(26)=ガーディアンズ

22日(同23日)のフィリーズ戦での先発登板でウィリアムズは若きキャリアにおいて最高の試合の1つを演出し、8回無失点、11三振の好投で今季の防御率3.25まで下げた。いかに支配的な投球ができるか、特にストライクゾーンを果敢に攻めている際にどれほど圧倒的になれるかを改めて思い起こさせるものだった。最初の先発3試合で14四球を与えた後、直近の先発8試合ではわずか8人にしか四球を許していない。その上、84三振はア・リーグで2番目に多い数字だ。

その他の得票者:パーカー・メシック(25)=ガーディアンズ、ジェイコブ・デグロム(37)=レンジャーズ(1位票1)、ジョー・ライアン(29)=ツインズ、ニック・マルティネス(35)=レイズ、スクーバル=タイガース、ケビン・ゴーズマン(35)=ブルージェイズ、マックス・フリード(32)=ヤンキース、ドリュー・ラスムッセン(30)=レイズ、マイケル・ワカ(34)=ロイヤルズ、ブライアン・ウー(26)=マリナーズ、アロルディス・チャップマン(38)=レッドソックス、ゲリット・コール(35)=ヤンキース、シェーン・マクラナハン(29)=レイズ