カミロ・ドバルのヤンキースでの日々は、球団と本人が思い描いていたものにはならなかった。
剛腕っぷりは健在で、球速も十分に出ていた。かつてオールスターに選出された実力の片鱗も見せていた。
ただ、その力を安定して発揮することができなかった。
関係者がMLB.comのマーク・フェインサンド記者に明かしたところによると、ヤンキースは1日(日本時間2日)、ドバルと金銭のトレードで、パイレーツから捕手オマー・アルフォンゾと外野手ルイス・クルーズを獲得した。アルフォンゾはMLBパイプラインによるヤンキースのプロスペクト・ランキングで27位に入る。
トレードの詳細
パイレーツ獲得:右腕カミロ・ドバル、金銭
ヤンキース獲得:マイナー捕手オマー・アルフォンゾ(パイレーツのプロスペクト・ランキング17位)、外野手ルイス・クルーズ
ヤンキースのブルペンで重要度の低い場面を任されるようになっていたドバルにとって、今回の移籍は別の優勝争いをするチームで再出発する機会となる。
「彼にとって良い移籍になってほしい。今は決して悪い状態ではないと思う。新たな環境と役割が良い方向に働くことを願っている。プレーオフ争いをしているチームに行くので、うまくいってほしい」とアーロン・ブーン監督は語った。
ヤンキースは昨年のトレード期限に、ジャイアンツからドバルを獲得した。2023年にナ・リーグのオールスターへ選出された際の圧倒的な球威に期待しての補強だった。
しかし、当時の姿を取り戻すことはできなかった。
ドバルは昨季、移籍後の22試合で防御率4.82。今季も39回2/3を投げて防御率4.54だった。優れた球速を見せ続けていたものの、安定感を欠き、次第にブルペンで重要な場面を任されなくなっていった。
ブーン監督によると、役割が変化したのはドバル自身の投球内容に加え、ほかの救援投手が台頭し、重要な場面でより大きな信頼を勝ち取ったことも影響していた。
「本当に人柄が良く、懸命に修正しようとしていた。重要な役割を担ったほかの選手たちが結果を残したこともあり、彼の序列は少し下がってしまった。本人にとって難しい状況だったと思う」とブーン監督は話した。
ヤンキースも、ドバルが再び重要な役割を担う可能性を完全に諦めていたわけではない。ブーン監督は、長いシーズンではブルペン内の序列が瞬く間に変わることもあると指摘し、ドバルも依然として、その高い潜在能力を思い起こさせる投球を見せていた。
「ここ数週間にも、本当に素晴らしい球を投げた登板がいくつかあった。新天地で心機一転し、再出発できることを願っている」と指揮官は語った。
ブーン監督によると、シーズン途中でクラブハウスを離れる寂しさを抱えながらも、ドバルは移籍の知らせをプロフェッショナルに受け止めていたという。
「非常にしっかりと受け止めていたと思う。もちろん、寂しさもあるだろう。ここで人間関係を築き、多くの努力を重ね、さまざまなものを注ぎ込んできた。きっと複雑な感情を抱いていると思う。親しくなったチームメートのもとを離れる寂しさがある一方で、新たな機会を得られたことへの感謝も感じているのではないか」
ヤンキースは見返りとして、メジャー昇格までにはまだ数年を要するとみられる若手選手2人を獲得した。
22歳のアルフォンゾは今季、2Aアルトゥーナで60試合に出場し、打率.239、出塁率.338、長打率.420を記録。捕手として34試合、一塁手として12試合に先発している。マイナー通算420試合でのOPSは.746となっている。
18歳のクルーズは、ドミニカン・サマーリーグで2シーズンにわたり計58試合に出場。通算OPSは.771で、今季は19試合でOPS.886を記録している。
今回のトレードに伴い、ヤンキースは3Aスクラントンから右腕ヨバニー・クルーズを昇格させる。救援陣はここ数週間、登板がかさんでいる。
トレード期限が迫る中、ブーン監督は当然ながら、さらなる動きの可能性を否定しなかった。
「そうした話し合いはリーグ全体で行われている。どうなるかは誰にも分からない。様子を見よう」
