【カージナルス8-7カブス】セントルイス/ブッシュスタジアム、6月24日(日本時間6月25日)
カージナルスとカブスのライバル対決では、5本の本塁打、23安打、15得点という乱打戦となったが、皮肉なことにこの夜の明暗を分けたのは2つの守備プレーだった。
七回にランナーを二、三塁に置いてカージナルスの右翼手アレック・バーレソンは、ファウルゾーンへのフライをネットに衝突しながら捕球。チームを勝利に導くビッグプレーとなった。
「ユニフォームのボタンがネットに引っかかって、アゴにちょっと擦り傷ができたよ。ヒゲのおかげで見えてないけどね。あの壁は低いから、最悪でも僕みたいにネットに落ちるだけだと思ってたんだ。もっと余裕があると思ってたけど、ボールをキャッチしてネットに落ちるまで気づかなかったよ」と自身のキャッチを振り返った。
一方で、カブスは中堅手のピート・クロウ=アームストロングがアウトカウントを誤解し送球が遅れたことで、メイソン・ウィンが二塁からのタッチアップに成功。ナ・リーグのOAA(Outs Above Average:平均の選手と比べてどれだけ多くのアウトを奪ったか)で中堅手トップのPCAだが、捕球後に背中を向けてしまったことで状況をすぐに把握できず、それを察したカージナルスの三塁コーチ、ポップ・ワーナーがウィンに本塁突入を指示し、これが決勝点となった。
「何が起こるか分からないから、基本的に全力で走るようにしている。もちろん、自分は走っていたから実際に何が起きたかは見てないけど、ポップ(コーチ)が回してたから止まらずに走り続けた。結果的に、チームにとって大きな得点になったよ」とウィンは語った。
試合を締めくくったのはノーラン・アレナドだった。10度のゴールドグラブ受賞者は、九回にスワンソンの高く上がったゴロを素手でつかみ、一塁へ送球して試合を締めた。34歳のアレナドはオフシーズンに優勝を狙えるチームへのトレードをいくつか検討していたが、試合後には「今が人生で一番楽しい時間かもしれない」と、今のチームでの充実を語った。
「正直、今のこの時点でこんな風に勝てるとは思ってなかったよ」とアレナドは率直に語った。「全力でプレーするとは思っていた。守備は良いだろうし、投手陣も悪くないだろうとは思ってた。でも今は打線の1番から9番まで機能してる。こういう野球が好きなんだ」
「年齢を重ねると、ただ試合をこなすだけってのは嫌になってくる。個人としてはこれまである程度の実績は残してきたし、今はチームとしての特別な目標、つまりワールドシリーズ制覇を成し遂げたいと思ってる。だからカブスみたいなチームを相手にした意味のある試合を戦えるのが楽しいし、朝起きるのも楽しみになるよ。ここ2年で球場に来る時に一番ワクワクしているね」
ラーズ・ヌートバーは、二夜連続で均衡を破る2ラン(11号)を記録。しかし直後に5失点を喫しリードはすぐに崩れた。
ただ、その3点差も、今季19回の逆転勝利を記録しているカージナルスにとっては大きな問題ではなかった。三回にウィンの2ランで一点差まで詰め寄る。この日のカブスの先発タイオンは、カージナルス戦通算5勝1敗と強さを発揮していたが、この日は8得点でカージナルス打線が上回った。
カージナルスはさらに四回にノーラン・ゴーマンの131.7メートルのソロ弾、ウィンの2点二塁打、そしてPCAの判断ミスによって4点を奪い逆転に成功した。
これで、ナ・リーグ中地区首位のカブスとの差を2.5ゲームに縮めた。ブルワーズが同じゲーム差で2位タイに並んでいる。ここ10試合で8勝2敗と絶好調の勢いそのままに、明日第3戦で勝ち越しを決めたいところだ。
