ロドン、2026年序盤にヤンキース先発ローテ復帰予定

Left-hander had surgery on throwing elbow in October

2:19 AM UTC

ヤンキースの左腕、カルロス・ロドンは、左肘の手術からの回復が順調に進んでおり、レギュラーシーズン序盤にはメジャーのマウンドに戻れる見通しだ。16日(日本時間17日)、YESネットワークの番組で語った。

ロドンは番組「Yankees Hot Stove」に出演し、現在は投球再開から2週目に入り、直近では60〜75フィート(約18〜23メートル)の距離から30球を投げた段階と明かした。ロドンは10月に投球腕である左肘の骨棘を削り、遊離体を除去する手術を受けている。

「投げている以上、そういうもの(負傷)は日々の当たり前の一部になっていきます」とロドンは話した。

「ケガを抱えながらもマウンドで戦っている選手はたくさんいます。言い訳をする余地はほとんどありません。自分の仕事はマウンドに上がって競い合い、できるだけ多くのイニングを投げて、チームに勝つチャンスを与えることです」

ロドンは33歳。今季はキャリア最多となる18勝(9敗)、33先発、195回1/3を記録し、防御率3.09、203三振の成績を残した。

ヤンキースはポストシーズンでロドンの先発2試合をいずれも勝利した。ただし、ブルージェイズと対戦したア・リーグ地区シリーズ第3戦ではロドンが早い回で降板し、その試合は左翼ポール直撃の同点本塁打を放ったアーロン・ジャッジの一発で記憶されている。

ロドンは、以前よりも多彩な球種を使うことでこの成績を残した。

「肘の状態が、そのあたりに影響したのは確かだ」と本人も認めている。

ストレートの球速が落ちたことで、ロドンはストレートの割合を絞り、使用率は2024年の49.4%から2025年は41.8%まで減らした。その一方でスライダーへの依存度を高め(26.0%から28.4%)、チェンジアップも12.9%から16.2%に増やし、新たにシンカーも9.6%投げるようになった。

カーブの使用率は8.3%から3.8%に抑え、カットボールは3.5%から0.2%まで割合を落とし、ほとんど投げなくなった。

「もっと“投げ方”を学ばないといけなかった。1年を投げ抜くまで支えてくれた首脳陣やトレーニングスタッフ、関わってくれた全員に感謝している」とロドンは振り返った。

ヤンキースは先発ローテーションがシーズン開幕時に手薄になる可能性がある。ロドン、ゲリット・コール、クラーク・シュミットがそろって負傷者リストに入っているからだ。

この3人の中では、ロドンが最も復帰に近いようだ。ロドンはオープン戦で何試合か先発できる見通しだと話した。ただし、ヤンキースがレギュラーシーズンを開幕する頃には、マイナーでのリハビリ登板を続けている可能性が高い。

「少し出遅れることになると思います。最初の(メジャーでの)先発がいつになるか正確には分かりませんが、できるだけ早く戻りたいと思っています」とロドンは話した。

「開幕ローテーションの一員にはなれません。でも、数週間遅れで済めばいい。100%の状態で、出られる試合すべてで投げられることを一番に望んでいます」

その一方でロドンは、昨夏に100マイル(約161キロ)台の速球で鮮烈なデビューを飾り、レッドソックスとのア・リーグ、ワイルドカードシリーズを締めくくる好投をしたカム・シュリットラーに期待している。ファンには「とてつもなく楽しみにしていてほしい」と語った。

「ことしは、彼が本当の意味で完成度の高い投手になって、常に速球だけに頼らない術を身につけてほしい」とロドンは言った。

「彼には、まだ多くの球種という武器があるのに、それをみんなが十分に分かっているとは思わない。ことしはそれを存分に出してくれるはずだし、長くこのリーグで一流投手になれるだけのチャンスがある」

ロドンは、妻アシュリーさんとともに、不妊や流産に直面したカップルを支援する「ウィロー・グラント」を通じて続けてきた活動が評価され、全米野球記者協会ニューヨーク支部からコミュニティー活動に対する「ジョーン・ペイソン/シャノン・フォード賞」を1月に受け取る予定だ。

「大きな名誉だと思っています」とロドンは話した。

「妻はこの活動に多くの時間を費やしていますし、私も同じです。助成金を届ける作業を進めながら、対象の方々に電話をかけたり、『助成金を受け取ることになりました』と伝える動画を撮りました。活動が止まることはありません。できるだけ多くの人を助けられるように、常に何かしら取り組みを続けています」