球団2位有望株ベンジ、壁を乗り越え掴んだ開幕ロースター

March 23rd, 2026

スプリングトレーニングでチームから求められたすべての課題をクリアし、オープン戦でも活躍し、さらにキャンプ終盤のチームメートの負傷もあり、カーソン・ベンジ(23)がメッツの開幕ロースター入りを果たした。23日(日本時間24日)に球団が発表した。

球団2位の有望株であるベンジは、今春46打席で打率.366、出塁率.435、長打率.439、1二塁打、1三塁打、1盗塁を記録。開幕戦は右翼手として先発出場する見込みだ。まずは打線下位、スプリングトレーニング終盤と同じく8番での起用が想定されている。

「自分がトップレベルでやれるという自信は最初からあった。相手の方が圧倒的に上だと思ってしまうのは、自分に対して失礼だと思う。だから最初から、自分はここにふさわしいと感じていた」と今春に本人は語っていた。

メッツは今オフ、外野のコーナーポジションを大きく補強しなかったため、ベンジにとっては大きなチャンスだった。それでもポジションが確約されていない中で、オープン戦初戦では5打数無安打と出遅れたものの、残りで打率.417を記録し、右翼でも堅実な守備を披露した。メッツはベンジの強肩を生かすため、フアン・ソトを左翼へ回している。

MLB全体16位のプロスペクトであるベンジは、2022年のフランシスコ・アルバレス以来、メッツで最も高い評価を受けた新人デビュー選手となる。

キャンプを打ち上げる前、カルロス・メンドーサ監督は「球団にとって大きな日だ。2024年にドラフトされた選手が、わずか2年後にメジャーでプレーすることになる。彼はその座を勝ち取った。素晴らしいキャンプだったし、この若者のプレーを見るのが楽しみだ」とコメントした。

オクラホマ州立大学でノーラン・マクリーンとともにプレーし、当時は二刀流選手だった。2024年ドラフトで全体19位指名を受け、同年夏に1Aセントルーシーでデビューすると、翌年に一気に3階級を駆け上がり、メジャー目前まで到達した。

マイナー通算131試合で打率.280、出塁率.389、長打率.468、17本塁打、25盗塁を記録。特に2Aビンガムトンでの32試合は圧倒的な活躍を見せ、3Aシラキュースへ昇格。しかしそこでの24試合は打率.178に終わり、壁にぶつかった。

しかし、今春を通じてその壁を乗り越えたことを証明した。2ストライクからでも粘り強いバッティングをみせ、広角に打ち分けるなど、優れたアプローチを披露。長打力こそ目立たなかったが、それ以外の面では球団の期待に応える内容だった。

「バットスピードがとても速いが、それ以上に優れた打者だ。さまざまな方法で相手を打ち崩せる。速球を逆方向に強く弾き返すこともできるし、甘い球を投げれば430フィート(約131メートル)飛ばす力もある。本当に多彩な能力を持っている」と打撃コーチのトロイ・スニッカーは評価する。

キャンプ最終週には右翼のポジション争いはベンジと、好調だったマイナー契約のマイク・トークマン(35)の一騎打ちとなっていた。しかしトークマンはオープン戦終盤の試合で左膝の半月板を損傷し離脱。これによりベンジの選出がより確実となった。

ベンジはフアン・ソト、ルイス・ロバートJr.とともにメッツの外野を形成する。特にベンジとロバートJr.のコンビはメジャーでも屈指の守備力を誇るコンビとなるだろう。

「自分が努力してきた結果だと分かっているから、何よりもうれしい」とベンジは知らせを受けた時の心境を語った。

「数えきれないほどの時間を費やし、家族や友人も自分のために時間を犠牲にしてくれた。子どもの頃からの夢が叶うのは本当にクールだよ」