「コーヒー効果」で打線覚醒&アストロズをスイープ

August 20th, 2025

タイガース7-2アストロズ】デトロイト/コメリカ・パーク、8月20日(日本時間21日)

オリオールズからトレード期限でタイガースに加入したベテラン右腕チャーリー・モートンは、新天地で「コーヒータイム」仲間と打ち解けたようだ。

クラブハウスにエスプレッソマシンを設置し、コーヒーを飲みながらチームメイトたちと打ち解けた。

ちなみにモートンはコーヒーをがぶ飲みするタイプでも、コーヒー通を気取るタイプでもないが、コーヒーを淹れる技術が好きで、「エスプレッソの淹れ方について30分も講義してくれるんだ」とA.J.ヒンチ監督は冗談めかして語った。モートン曰く、「エスプレッソマシンを設置して数日経ったけれど、みんな興味津々で使ってくれている」という。

コーヒー効果(⁉︎)か、アストロズとの最終戦では打線がまさに「覚醒」した。

タイガース打線はアストロズのエース、フランバー・バルデスから初回に一挙6点で奪い、以降も安定した攻撃で快勝し、3連戦をスイープした。

タイガースといえば、「初回爆発」が代名詞で、初回の得点、打点、打率、OPSでメジャー上位に名を連ねる。一方でなぜか初回本塁打はリーグ下位に沈む。しかし、この日は総力で戦った。

アストロズ先発のバルデスは、連続四球で流れを失うと、さらに2つの自責点を伴うワイルドピッチと立ち上がりから絶不調。さらにスぺンサー・トーケルソンのタイムリー二塁打、ディロン・ディングラーのセンターフェンス直撃のタイムリー三塁打を浴びるなど、6打者全員に出塁、得点を許した。最初のアウトに要した球数はなんと29球だった。

シリーズ2戦はタリク・スクーバルとハンター・ブラウンの投手戦で、延長戦にもつれ込み、10回にグレイバー・トーレスのサヨナラ四球で決着がついたが、最終戦は初回であっさり決着がついた。

先発モートンは6回を投げ8三振の好投で、2019年以来、古巣アストロズを相手に初勝利。タイガース加入後4先発目で2勝2敗、22回1/3で29三振と、オリオールズ時代を上回る三振率を記録した。

苦戦していた高回転カーブも復調し、空振り12個のうち、9つをカーブで奪ったほか、ヘスス・サンチェスをカーブだけで3度三振に仕留めるなど、圧巻の投球内容を披露した。