11日(日本時間12日)、MLB.comが関係者から得た情報によると、オリオールズはベテラン先発右腕のクリス・バシットと1年1850万ドル(約27億7500万円)の契約を結ぶことで合意したようだ。身体検査の結果待ちのため、球団からの正式発表はまだ行われていない。
まもなく37歳の誕生日を迎えるバシットは、低迷した2024年シーズンを経て、昨季はブルージェイズで32試合(うち31先発)に登板して11勝9敗、防御率3.96を記録。ポストシーズンではリリーフに回り、7試合に登板して防御率1.04という好投を見せ、ワールドシリーズ制覇まであと一歩に迫ったチームの快進撃に大きく貢献した。
2022年オフにメッツからフリーエージェント(FA)となった際にクオリファイングオファー(QO)の提示を受けているため、今オフはQOの対象外。よって、バシットの移籍に伴うドラフト指名権の補償やペナルティは発生しない。
圧倒的な球威を持つ投手ではないものの、バシットは30代後半に突入した現在でも計算できる先発投手であり続けている。多彩な球種を正確なコントロールで操り、打者にハードヒットを許さない投球が持ち味で、ゴロ率も平均以上。投球割合が3番目に多いカーブは昨季の被打率が.172と非常に効果的で、スイーパーも被打率.190、空振り率50.6%と威力を発揮した。
先発補強が課題だった今オフのオリオールズは、昨年12月にレイズとのトレードでシェーン・バズを獲得し、FAになったザック・エフリンとも再契約。しかし、それ以降は噂されていたエース級の獲得も実現せず、目立った動きがない状況が続いていた。
バシットの加入により、先発陣にはトレバー・ロジャース、カイル・ブラディッシュ、バシット、バズ、エフリン、ディーン・クレーマーと6人の投手が揃った。絶対的なエースと呼べる存在は不在だが、菅野智之やチャーリー・モートンといったベテランに頼らざるを得なかった昨季と比べると、層が厚くなったのは間違いない。ポストシーズン返り咲きを果たすためには、このローテーションが機能するかが大きなポイントとなりそうだ。
